2017年度の埼玉県の中学受験はと言いますと、延べ受験者数は昨年を上回っております。
受験日で見ていきますと、1月10日の応募数が断然多くなっています。他にも特徴がありますので、詳しく見ていきたいと思います。
埼玉県内の人気中学校
1月10日は1万名を超える応募者数となっています。
これは11日の応募者数の3倍近くとなっており、やはり受験解禁日に人気が集まっていることが見て取れます。
特に栄東が応募者数を大きく伸ばしているのが特徴です。
埼玉県内の私立中学校で栄東は人気を集めている様子が分かります。また、大宮開成も人気があるようで、各回合計で見ると応募者数が増加しています。
女子校の浦和明の星は昨年よりも安定した人気が続いており、応募者数も増えています。また、淑徳与野も安定した人気となっているようです。
上位志向と公立中高一貫校
埼玉県内の私立中学の難易度別の応募者数で見ると、上位志向の受験傾向が見られます。上位校における難易度の変化はあまり見られておりません。特に上位志向の傾向は男子に多いようです。
また、埼玉県内の公立中高一貫校である、伊奈学園と市立浦和高附属においても難易度は大きく変わっていないようです。倍率も高く、公立中高一貫校の人気は続きそうです。
日程と受験回数を選ぶ
午前・午後入試や受験日程がいくつか準備されている学校が多い埼玉の私立中学では、過去のデータを細かく見ることが大切です。
1月10・11日に合格を勝ち取りたい気持ちは分かりますが、日程をずらすことにより、より良い併願パターンを組むことが出来たりもします。
お子様の性格によっては最初に合格を勝ち取った方が上手くいく場合もあります。保護者の方が焦ることなく、計画的な受験日程を立てて上げることで、最終的には良い結果が出ることも多々あります。最終目標を決めて、焦ることのないようにしたいものです。
一概には言えませんが、実質倍率を比較してみるのも手です。受験日や回数ごとに特徴が現れていたりもします。特に帰国入試をお考えの方は、帰国入試の実質倍率に注目してみると「毎年全員合格している」など一般入試に比べ優遇があるのかが分かったりもします。
近隣の県の受験を考える
埼玉県の地域にもよりますが、東京や千葉への通学が可能な場合、近隣の県の学校も併願パターンに組み込むことをおすすめします。
東京であれば2月1日に多くの学校の試験がありますので、埼玉県の入試日程とはずれてきます。1月中に進学しても良いと思われる学校の合格を勝ち取っていれば、積極的にチャレンジしていくことが可能です。
中学生のうちは通学が大変かもしれませんが、高校生になれば苦にならなくなることもあります。事前に学校までの通学経路をお子様と一緒に確認してみましょう。
まとめ
首都圏における児童数は減少しておりますが、中学受験生は増加傾向にあります。これは2020年実施と言われる大学入試改革が影響していることは間違いないと思います。埼玉県においても児童数は減少しておりますが、中学受験生は減少していません。したがって、受験が易しくなるということを期待するのは難しいかと思います。
少なくとも小学4年生の2月(塾では小5)からは受験勉強を始めないと、希望する学校への合格は難しいと思います。早めに中学受験をするのかをご家庭で話し合い、準備をしていくことが大切です。