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中学受験の算数を保護者が教える場合の準備と注意点

中学受験の算数を教える時の注意点

中学受験を経験している保護者の方、塾や家庭教師として指導経験がある保護者の方は、算数の問題を教えてあげても問題ありません。

「はじめての中学受験」という保護者の方が、算数を教える場合にどんな準備をした良いのか、注意点はどんな点かとうことを分かりやすく説明していきたいと思います。

また、下の本をご存知でしょうか?

算数についてだけではありませんが、参考になる部分もあるかと思います。

これから中学受験の勉強を始めさせようと考えている保護者の方に、ぜひ読んで欲しいと思います。

保護者の方は、自分の子供の成績が上がって欲しいと願っていることでしょう。

モチベーションを高めてやる気にさせる、勉強を直接教えるなど行動に移していくことが大切です。

勉強を教える際、中学受験の算数は特殊な問題が多く出題されますので、事前準備や注意点を確認してから対応していくようにしましょう。

低学年の計算問題であれば

計算問題

お子様が低学年の頃、学校の「計算ドリル」の宿題を見てあげていたという保護者は多いと思います。

足し算・引き算・掛け算・割り算や小数の計算、分数の計算であれば教えてあげても問題ありません。

逆に、低学年で計算問題でつまづいてしまうと「算数嫌い」になってしまう可能性があるので、確認をした方が良いでしょう。

しかし、中学受験の勉強で出てくる計算問題は特殊な解き方をするケースがあります。

特に小学6年生になると複雑な計算を簡単に解く方法を学んだりもします。

そのため、「順番に丁寧に解いていきなさい」と言ってしまうのは危険です。

わざと順番を変えて解いたり、まとめてから解いたりした方が簡単に出来るように作られている問題は、工夫することを考えないといけません。

「計算問題くらいは準備なしでも教えられる」と思ってしまうかもしれませんが、意外と注意が必要です。

丸付けをしている時に

丸付けをしていると

中学受験の算数の問題を教えようと思うきっかけとして、「丸付け」があります。

塾の宿題が終わったら、保護者の方が丸付けをするご家庭が多くあります。

保護者の方が丸付けをするメリットとして、

  1. どんな内容を勉強しているのか確認出来る
  2. 宿題をやったか確認出来る
  3. どこで間違えたかを確認出来る

上記のような点があります。

1についてですが、中学受験の算数の勉強は、毎週違った単元を進めていくことになります。

そのため、先週確認した内容と今週勉強している内容が全く違うということがあります。

毎週宿題の丸付けをしていると、「今週は◯◯◯◯を勉強してるのね」といったように、内容を把握することが出来ます。

2については、「塾の宿題やったの?」「やったよー!」だけでなく、しっかり確認することが出来ます。

中には口だけで、実際にはやってないお子様もいたりすることでしょう。

また、いい加減にやっていたりすることもあるので、丸付けをすることでしっかりやったかを確認することが出来ます。

3についてですが、丸付けをすることにより、お子様がどこで間違えたのかを確認するが出来ます。

たとえば、基本問題は出来ていても、応用問題になると間違えているといったように、レベルによって間違えてしまっていることに気がつくかもしれません。

他にも、割合の問題で毎回間違える、図形のなると全然出来ていない、といったようにお子様の弱点分野を見つけることが出来たりします。

丸付けをしていると、ついつい算数の内容について教えたくなるということがあるかと思います。

その場ですぐ教えることが効果的なケースもありますが、準備不足からマイナスの効果になってしまうこともあります。

どんな準備をしておき、どんな点に注意をすれば良いか確認してみましょう。

教えるための準備はどうしますか?

教えるための準備

中学受験の算数を教える時は、塾の講師や家庭教師であっても授業準備をしています。

保護者の方がお子様に教える場合も事前に準備をしておく必要があるでしょう。

では、どんな準備をしておくと良いかといいますと、

  1. 普段使っているテキストの解き方を覚える
  2. 基本問題・応用問題を解いておく
  3. 前の学年・次の学年の同じ分野を見ておく

上記3点をすると良いでしょう。

まず、お子様が普段使っているテキストの解き方を覚えるようにしましょう。

単元によっては方程式や公式で簡単に解く方法があるかもしれません。

しかし、最初から多くの解き方を教わると、どれも身につかない可能性があります。

中学入試の問題の中には、方程式では解けないように作られている問題もあるので注意が必要です。

他の解き方があったとしても、最初は普段使っているテキストに出ている解き方を教えるようにしましょう。

次に、実際に問題を解いてみて、難易度を確認しておきましょう。

基本問題は例題の解き方のままでも解くことが出来ると思います。

応用問題になると、問題を読んだだけで式を作るのが難しかったり、補助線を引く必要があったりします。

初見で解くのは難しいと思いますので、事前に解いておくことをおすすめします。

最後に、前学年や次学年のテキストの同じ分野の確認をしておくようにしましょう。

前の学年でどこまで習っているのか、次の学年でどんなことを習うのかが分かっていると教えやすくなります。

教える時に、

「ここまでは去年習っているけど、覚えてる?」

「来年はここが発展した問題を習うんだよ」

と確認が出来ます。

お子様の理解度を確認しながら、余裕があるようでしたら、次年度の内容を少し確認しても良いでしょう。

上手く次年度の内容を伝えると、お子様のモチベーションが高まります。

算数を教える時の注意点

算数を教える時の注意点

中学受験の算数を教える際の注意点は2点あります。

  1. 出来なくても怒らない
  2. お子様の解き方を尊重する

1については特に大切です。

お子様の勉強を教えていると、

「なんでこんな問題が出来ないの!」

「何度やったら分かるの!」

といったように、ついつい怒ってしまうことがあるのではないでしょうか。

勉強を始めるまでは、お子様も保護者の方もやる気があったのに、いざ始めてみると険悪なムードになってしまいがちです。

中学受験の算数の問題は、学校で習う算数の問題よりも格段に難しい内容となっています。

また、中学受験をしなければ、やる必要のない勉強です。

そのため、怒りたくなった時に、ぐっと堪えることが大切です。

今までの経験から、「怒るよりも褒めた方が成績は上がる」というのが私の考えです。

出来なかった時は、「ここまでは一人で出来たね」といった声かけをし、次の段階に進むようにしましょう。

2についてですが、算数の問題はいろいろな解き方があったりします。

そのため、保護者の方が事前に準備していた解き方でない場合もあることでしょう。

その時に、「解き方が違う!」とは言わずに、「そんな解き方もあるんだね!」とお子様の解き方を尊重してあげましょう。

その後で、「テキストの解き方を確認しよう」と伝え、一緒にテキストを見ていくと良いでしょう。

自分の解き方を承認されることで、お子様は自信がついていくものです。

算数に限ったことではありませんが、自信を持つと成績は上がっていきます。

また、モチベーションも高まるので、まずはお子様の解き方を尊重してあげることが大切です。

まとめ

中学受験の算数を教える場合、事前に準備をしておくことが大切です。

また、お子様が出来なかった時に怒ることのないよう注意をしましょう。

お子様に算数を教える=出来るようになって欲しい

上のような気持ちから算数を教えることになると思いますので、効果的な方法を取るようにして下さい。

最後になりますが、「毎週教えるor苦手分野の週だけ教える」などあらかじめルールを決めておくことが重要です。

保護者の方の都合で、「今週は教える」けど「来週は教えない」となることがないようにして下さい。

入試まで長い期間、お子様は算数の勉強を続けることになりますので、ペースを決めて取り組めるよう注意をしてあげて下さい。

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