中学受験が終わると全く勉強しなくなってしまうお子様がいます。
中学校に入学した後が心配です。
公立中学校と違い、私立中学校の場合、入学試験に合格した生徒だけが通ってくるので、レベルが高いです。
少し具体的に考えてみましょう。
たとえば、中学受験の偏差値60の学校に通う場合、周りの生徒は偏差値60以上の生徒となります。
その中で勝負をすることになるので、手を抜くと成績はすぐ下がってしまいます。
逆に、少し頑張っても成績を上げるのは大変なことです。
これは高校受験でも同じです。
実際、私も中学校の成績は良かったのですが、高校に進学してからは苦労しました。
中学受験をされたお子様は、中学校に進学した時点で同じ状況になってしまう可能性があります。
そのため、中学受験が終わった後の勉強が大切になってきます。
今回は、中学受験が終わった後も勉強を続けたKさんのことを見ていきましょう。
中学受験に全勝したKさん
小学5年生から塾に通っていたKさん。
とても真面目な生徒で、宿題は必ずやってきました。
それでも小学6年生の1学期までの模試の結果は良くありませんでした。
塾内の定例テスト、日能研模試の結果は偏差値50前後となっていました。
それでも塾を休むことも、宿題をやってこないこともありませんでした。
小学6年生の2学期になると、定例テストや日能研模試の結果が上がってきました。
合格判定も60〜80%が出るようになっていました。
1月に受験した学校に見事合格。
その後も自分のペースを崩さず勉強していたKさん。
2月1日の受験校も合格。
2月2日の受験校も合格。
3校受験して全部合格で中学受験を終えました。(2月3日は受験せず)
最後まで自分のペースを崩さなかったKさんは素晴らしいと思います。
中学受験が終わった後のKさん
中学受験を全勝で終えたKさん。
1月末で塾の授業は終了となります。
2月3日に塾に報告に来てくれた時、
「2月から個別指導をお願い出来ますか?」
と本人から言われました。
どんな勉強をしたいのか確認すると、
- 数学の先取り
- 英語の勉強
上記2点を勉強したいとのこと。
理由は、中学校入学後に焦ることがないようにしたいから。
とてもしっかりしているKさんらしいと思いました。
もちろん喜んで個別指導を行うことにしました。
数学と英語ですので、週2回の個別指導となりました。
個別指導で数学・英語の勉強
偏差値60くらいの学校に通うことになるKさん。
しかし、数学と英語の勉強は基本から始めました。
というのも、Kさんは基本からじっくり勉強するのが向いているタイプだったからです。
いきなり応用を勉強しても分からないまま進んでしまうことになってしまうと思いました。
基本から数学と英語を勉強したため、理解することが出来、Kさんは自信を持つことも出来ました。
中学受験を終え、Kさんはとても成長していました。
今までは自信を持つことが出来ないお子様でしたが、
「数学はよく出来るかも」
「英語は簡単かも」
といった発言が出るようになりました。
2月・3月の個別指導で中学1年生の1学期に習う範囲は終えることが出来ました。
中学生になったKさん
3月で個別指導を終えたKさんと、次に会ったのはゴールデンウィーク前でした。
入学後、すぐに行われたテストの結果は普通だったとのこと。
そのテストは小学校の範囲からの出題で、入試と同じような感じだったようです。
それでも普通(順位は真ん中くらい)とのことですので、決して悪くはありません。
また、中学校での授業は個別指導で先取りをしていたので、余裕を持って受けることが出来ているようです。
この調子であれば、定期テストも大丈夫そうです。
次にKさんに会ったのは、最初の定期テストが終わった後でした。
結果を聞くと、最初のテストよりも良く、上位20位に入っていました。
しっかり準備をして中学生になったKさんは、最初から自信を持って授業を受け、勉強のペースも掴むことが出来ていました。
定期テストが終わるたびに、塾に遊びに来てくれたKさん。
結局、中学校3年間、上位20位以下になることはありませんでした。
中学受験のための塾
中学受験のために塾に通っていた人の多くは、受験が終わった時点(1月末)で退塾しています。
中学受験専門塾であれば仕方ないですが、中学生コースがある塾であれば、「中1準備講座」に参加するのもありだと思います。
「中1準備講座」は3月までとなっていることが多いので、中学受験後2ヶ月通うことが出来ます。
中1の内容を先取りすることで、余裕を持って中学校生活を送ることが出来るのであれば、2ヶ月頑張っておくのも良いことでしょう。
もし「中1準備講座」がなければ、2ヶ月の間、個別指導をお願いしてみてはどうでしょうか。
おすすめの科目は数学と英語です。
(関連記事)【高校受験】新中1の先取りはどうすればいいのか
Kさんと同じように、余裕を持ってスタート出来るように準備しておきましょう。
まとめ
中学受験がゴールではありません。
中学校に入学した後も勉強は続きます。
いかに良いスタートを切ることが出来るかが、その後の勉強に影響を及ぼします。
中学受験が終わった後の2ヶ月で、中学校の先取りをしておきましょう。
希望した学校で楽しい生活が送れるよう、準備万全で臨んで下さい。