- 四谷大塚の『合不合判定テスト』
- 日能研の『合格判定テスト』
- SAPIXの『合格力判定サピックスオープン』
- 首都圏模試センターの『合判模試』
首都圏の中学受験生用の模試は上記の4大模試が有名どころです。
9月〜12月に各月1回、どれかの模試を受けていくと、志望校合格の可能性がある程度分かります。
「ある程度」と書いた理由は2つあります。
①小学生なので入試当日の緊張により実力を発揮出来るかが未知数なため
②学校によっては模試と違い記述のみの出題となっているため
上記のような要素があるため、模試の結果どおりの結果とならないところが中学入試の難しいところです。
さて、今回の内容のメインとなるTさん。
9月から模試を受けまくりましたが、受験は失敗してしまいました。
模試を受けることは大切なことですが、しっかりと計画を立てて受けていく必要があります。
知らぬ間に受けていた模試の結果
塾として受けてもらう模試は、四谷大塚の『合不合判定テスト』となっていました。
9月の模試を受け、結果を見たところ、
「やっぱり算数が弱いな」と思い対策を考えていました。
数日後、Tさんのお母様が塾に来て、
「日能研の模試の結果を持ってきたので分析をお願いします」と言われました。
「え?日能研の模試受けてたの。。。」(心の中の声)
日能研やSAPIXの模試を受けて下さいとは一言も言ってなったかので驚きです。
結果を見ると、案の定、算数がボロボロでした。
翌月も勝手に模試を受けまくる
日能研の模試の結果を持ってきた際に、
「模試は四谷大塚の『合不合判定テスト』だけでいいですよ」と伝えました。
1つの模試を続けて受けると、データが蓄積されていきます。
そのデータを見ながら志望校合格に向けて対策をすることが出来ます。
もちろん受験層が違うので、他の模試を受けることも効果的ではありますが、直しをする時間がなくなってしまいます。
また、模試を受けに行くと1日がかりなので、勉強時間も削られてしまいます。
上のような話をお母様にしたのですが、10月も四谷大塚の『合不合判定テスト』以外に日能研と首都圏模試を受けていました。
受けた模試の直しを依頼され、通常のカリキュラムが進みません。
間違え直しも大切ですが、苦手分野に特価した方が効果は高いのですが。。。
11月と12月も模試を受けまくり
10月の模試が終わった段階で、Tさんのお母様に話をしました。
「11月と12月は四谷大塚の『合不合判定テスト』だけにしましょう」
その場では「分かりました」と言ってもらえたのですが、結論から言うと、11月も12月も模試を受けまくっていました。
模試は日曜日にあることが多いです。
学校がない日曜日は勉強時間を確保することが出来るチャンスなのですが、模試を受けに行っていたため、殆ど塾に来ることはありませんでした。
模試を受けることで、テスト慣れをするということはありますが、苦手分野はそのままになってしまいました。
入試の結果
第一志望校は不合格。
併願校は3勝1負。
第一志望校も届かないレベルの学校ではないと思っていました。
過去問の結果でも、国語は余裕で合格点を超えるレベルでした。
理科と社会も6割程度は取れていたので、十分狙っていける位置にいました。
しかしながら、算数が。。。
過去問で3〜4割しか取れていませんでした。
模試の結果も同じで、国語・理科・社会は良い結果でしたが、算数が偏差値40程度のままでした。
図形と複雑な文章題が苦手なのは、はっきりとしていました。
9月〜12月で苦手分野の勉強時間をもう少し確保出来たら、合格点まで届いたのではと思ってしまいます。
併願校へは進学せず
併願校3つに合格したTさん。
しかし、合格した併願校には進学せず、公立の中学校に通うことに決めたそうです。(決めたのは本人ではなく、お母様ですが)
高校受験でもっと良い学校を受験するとのことでした。
高校受験のための模試もいくつか種類があります。
今度は自分で受ける模試を決めて頑張って欲しいと思いました。
塾の講師は受験のプロです。
塾に通うのであれば、塾講師のアドバイスを受けた方が受験に有利になることが多いでしょう。
ご家庭の方針もあるかと思いますが、お通いの塾の講師と相談して、より良い方法を考えていくことが大切です。
まとめ
中学入試のために模試を受けることは大切です。
- 四谷大塚の『合不合判定テスト』
- 日能研の『合格判定テスト』
- SAPIXの『合格力判定サピックスオープン』
- 首都圏模試センターの『合判模試』
上記の4大模試のどれかをメインに一度くらいであれば、他の模試を受けてみても良いでしょう。
ただ、毎月いくつもの模試を受けるのは避けた方が良いです。
いろいろな模試を受け、データ分析をしたり、苦手分野の確認をした方が良いと思われる方もいると思います。
しかし、模試を受ける時間を苦手分野の克服にあてた方が、最終的に得点は上がることでしょう。
第一志望校に合格することが目的なので、模試ばかりに目を取られないで下さい。
模試の結果に一喜一憂することなく、最後まで勉強を続けることが合格への道です。