ビリギャルの主人公が歴史漫画で日本史の勉強をしたことを知っている人は多いのではないでしょうか。
小説や映画の中の話であって、実際は漫画で歴史の成績が上がるわけがないと考えていませんか?
そんなことはありません。
塾講師をしていた頃、本当に歴史漫画で偏差値を10上げた生徒がいました。
Kくんは休憩時間もずっと歴史漫画を読んでいました。
そのため、正答率10%以下の問題で正解したりと周りの生徒を驚かすことが多々ありました。(私も驚きました)
今回は歴史漫画で偏差値を10上げたKくんのお話です。
歴史好きになるきっかけ
Kくんは小学4年生の頃から歴史漫画を読んでいました。
最初は塾に置いてあった歴史漫画を適当に読んでいるだけでした。
塾に置いてあった歴史漫画
しかし、だんだんと歴史に興味を持つようになり自分で持ってくるようになりました。
歴史上の人物漫画など、いろいろな種類を持ってきていたのを覚えています。
Kくんが歴史を好きになったきっかけは小学4年生の頃に読んだ歴史漫画でした。(後日本人から聞きました)
いろいろな歴史漫画
歴史漫画というと、「日本の歴史(漫画)」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
たしかに、流れをつかむためには一番効果的だと思います。
したがって、一度は全巻を流して読んでおくと良いでしょう。(遅くとも小学5年生の2学期前に読んでおくと歴史の勉強をスムーズに進めることが出来ます)
「日本の歴史(漫画)」以外にも歴史漫画は沢山あります。
たとえば、人物漫画(西郷隆盛(漫画))などがそうです。
Kくんもいろいろな人物の漫画を読んでいました。
歴史の流れをつかむことは出来ませんが、細かい知識を身につけることが出来ます。
関連記事>>【中学受験】歴史の学習は人物から攻める
また、最近では「ねこねこ日本史」もおすすめです。
「ねこねこ日本史」に出てくる人物を覚えておくことで、模試や入試問題の選択肢を消去法で消すことが出来たりします。
選択肢の中には塾で使っているテキストに出ていない用語や人名・地名が出ていたりするので、自信を持って消去することが出来ないことがあります。
そのテキストに出ていない用語や人名・地名が「ねこねこ日本史」には出てくることがあるので、自信を持って消去することが出来るようになります。
絵が可愛らしく女の子でも読みやすいと思います。
歴史漫画を使った勉強の問題点
歴史に興味を持ち、自分から勉強するきっかけには歴史漫画は最適だと思います。
しかし、問題点がないわけではありません。
歴史漫画で歴史の勉強をする最大の問題点は、
漢字を覚えない
ことです。
特に中学受験では用語や人名・地名を漢字で書くことが出来ないと得点にならないことがあります。(漢字指定)
そのため、ただ読んで用語や人名・地名を覚えるだけではなく、漢字を書けるようにしておく必要があります。
ただ、「最初から漢字で書けないと駄目」としてしまうと、歴史の勉強自体を嫌いになってしまう可能性があるので、徐々に漢字で書けるようにしていくようにしましょう。
偏差値55から65になったKくん
歴史漫画をいつも読んでいたKくんは社会の偏差値が55から65になりました。
偏差値はすぐに上がったわけではありません。
偏差値が65になったのは小学6年生の2学期になってからです。
それまでは偏差値50から60くらいを行ったり来たりといった感じでした。
小学6年生の2学期になると、得点が安定しだし、偏差値は65前後をキープするようになりました。
また、志望校の過去問をやっても安定して8割が取れるようになっていました。
特に歴史分野は、ほぼ満点が続いていました。
社会が完全に武器となったKくんは、志望校合格を勝ち取ることが出来ました。
まとめ
歴史漫画を継続して読んで偏差値を10上げたKくん。
今思うと、ビリギャルの主人公と同じような勉強方法でした。
興味を持って勉強すると、覚えることが苦ではなくなると思います。
そのためにも、まずは興味を持つことが出来るように工夫をすることが重要です。
歴史に興味を持たせる工夫として、歴史漫画は効果があると考えます。
特に男の子であれば戦国時代などに興味を持つのではないでしょうか。
そのため、歴史漫画も最初から読ませる必要はありません。
興味を持ったら、自分で最初から読むようになると思います。
その際、すぐ読むことが出来るように準備をしておくことが大切です。
兄弟がいれば2度使うことが出来るので、歴史漫画を準備しておいてはどうでしょうか。