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【中学受験】国語の読解問題のポイント〜詩編〜

詩の解き方のポイント

中学受験の国語の問題に「詩」が出ることはあまりありません。

しかし、過去問を確認し、毎年出題されている場合は注意が必要です。

また、今まで出題されていなくても、急に出ることもあるので、対策はしておきましょう。

今回は詩の解き方のポイントについて見ていきましょう。

詩の種類

詩の種類

詩の種類には形式・言葉・内容によって違いがあります。

テストに出る可能性が高いのは、形式・言葉をセットにした問題です。

形式から種類分け

自由詩

字数(音数)に決まりがない詩です。

多くの詩は「自由詩」となっています。

定型詩

字数(音数)に決まりがある詩です。

字数に決まりがある場合、五七調・七五調になっていることが多いです。

ほとんどの校歌は定型詩になっていますので、指を折りながら数えてみて下さい。

散文詩

句読点や記号(「」)などが使われていて、行変えがなく普通の文章のように書かれている詩です。

「次の詩を読んで後の問いに答えなさい」

と書いてあるのに普通の文章のような形式になっている場合、散文詩となります。

言葉で種類分け

口語詩

今の言葉で書かれている詩です。

中学受験で出題される詩の多くは「口語詩」です。

文語詩

昔の言葉で書かれている詩です。

中学校で習う古文で使われているような言葉で書かれています。

中学受験ではあまり見たことがありません。

内容で種類分け

叙情詩

作者の気持ちが入っている詩です。

多くの詩は作者の気持ちが入っているので「叙情詩」となります。

叙景詩

自然の風景が描かれている詩です。

風景だけが描かれている詩は多くありません。

風景を見たときに作者の気持ちが表れていることが多いので、純粋な叙景詩は少なくなります。

叙事詩

歴史上の伝説や人物について書かれている詩です。

テストで出題されるパターン

詩の内容による種類分けは中学受験ではあまり出題されません。

したがって、形式・言葉による種類分けをしっかり覚えるようにしましょう。

  1. 口語自由詩
  2. 文語自由詩
  3. 口語定型詩
  4. 文語定型詩

上記の見分けとなります。

まず、使われている言葉が「今の言葉(口語)」か「昔の言葉(文語)」かを確認しましょう。

たいていの場合は「今の言葉(口語)」が使われていると思います。

言葉の確認が終わったら、指を折りながら字数の確認をしましょう。

「字数に決まりがある(定型)」か「字数に決まりがない(自由)」かを確認していきます。

字余りのケースがあるので注意が必要ですが、たいていの場合は「字数に決まりがない(自由)」と思います。

使われている「言葉」と、「形式」の確認が終わったら選択肢を選びましょう。

多くの場合、「口語自由詩」になっていることでしょう。

詩の表現技法

表現技法

詩の中には、いろいろな「表現技法」が使われています。

読解問題で詩が出題された場合、「表現技法」についての問いが必ずといっていいほど出ます。

そのため、表現技法の種類をしっかり覚えておくことが大切です。

7つの表現技法

暗記をするときに、数を確認してから覚えると記憶に残りやすくなります。

また、数を覚えておくことで「抜け」を防ぐことも出来るようになります。

詩の表現技法ですと「7種類」を覚えておくようにしましょう。

3種類の比喩

  1. 直喩
  2. 隠喩
  3. 擬人法

比喩(たとえ)には直喩・隠喩・擬人法の3種類があります。

直喩

「AはまるでBのようだ」のように「ようだ・みたいだ」などを使ったたとえ。

隠喩

「ようだ・みたいだ」などを使わないたとえ。

擬人法

人以外のものを、人にたとえる。

比喩以外の表現技法

  1. 倒置法
  2. 体言止め
  3. 対句法
  4. 反復法

倒置法

文の終わりに来る文節を、文の初めや途中に持ってくる。(文の順序を変える)

体言止め

文末を名詞で終わらせる。

名詞を物の名前と覚えていると、分からない場合があるので、「主語になる=名詞」と覚えておきましょう。

例)身にしみる寒さ

対句法

「青い空、白い雲」のように形・音などが対になっている語句を対照的に並べる。

反復法

同じ語句のくり返し。

表現技法の問題のポイント

7つの表現技法の中には、「見つけやすいもの」と「見つけにくいもの」とがあります。

見つけやすいものとしては、

  1. 体言止め
  2. 反復法
  3. 直喩
  4. 対句法

上記のものが挙げられます。

体言止め」は各行の文末を見ていくだけで見つけることが出来ます。

反復法」は同じ言葉のくり返しなので、これも見つけやすいです。

直喩」は「〜ような」「〜みたいな」といった語句が使われているので、これも探しやすいと思います。

対句法」はリズムが同じなので、読んでいるときに見つけることが出来ると思います。

表現技法を探す問題の場合、上記の順番で探してみると正解が見つけやすいと思います。

見つけにくいものとしては、

  1. 擬人法
  2. 隠喩
  3. 倒置法

上記のものが挙げられます。

擬人法」は主語に注意をすると見つけることが出来ます。

隠喩」は比喩(たとえ)の中では一番見つけるのが難しいと思います。

倒置法」は1行ずつ探しても見つけることは出来ないでしょう。

詩の中で使われている「倒置法」は2〜3行で順序が変わっています。

MEMO
まず見つけやすい表現技法が使われているか確認をし、なかったら見つけにく表現技法を探すようにしましょう。

詩に慣れる

詩が「嫌い」「苦手」という生徒は意外と多くいます。

塾で使っているテキストでは詩の単元は少ないです。

普段、説明文や物語文を読む機会は多いのですが、詩を読む機会が少ないため慣れていないことが原因だと思います。

そこで、詩に慣れることで「嫌い」「苦手」という意識をなくしていきましょう。

読みやすい詩のテキストを1冊準備することをおすすめします。

はじめから問題ばかりのテキストにしてしまうと、さらに詩が「嫌い」「苦手」と思ってしまうので、簡単な読みやすいものを選ぶようにしましょう。

まとめ

中学受験の国語で詩が出ることはあまりありません。

そのため、塾で詩の勉強をする回数は少ないです。

しかし、詩が出題されたとき困ることがない程度までは練習をしておく必要があります。

特に詩に関する知識事項「種類」「表現技法」については覚えておく必要があります。

覚えておくことで点数が取れるので、他の生徒に差をつけられないよう準備をしておきましょう。

説明文の解き方のポイントにつきましては「【中学受験】国語の読解問題の解き方のポイント〜説明文編〜」をご覧下さい。

物語文の解き方のポイントにつきましては「【中学受験】国語の読解問題の解き方のポイント〜物語文編〜」をご覧下さい。

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