テスト前の勉強の様子を見ていると、教科書やテキストだけを開いて、ただ眺めているだけの生徒がいます。
たしかに限られた時間で勉強しないといけないので、書くより見る方が早く出来ます。
しかし、見て覚えるだけではなかなか覚えきれないのではないでしょうか。
そこで、書いて覚える勉強法にすることで、その場だけの暗記ではなく、長い間覚えておくことが出来るようになると思います。
書いて覚える作業をした後で、最終確認として教科書やテキストを見るのであれば良いと思います。
今回は、見て覚える勉強法から書いて覚える勉強法に変えることについて見ていきましょう。
いつもより早めに勉強を始める
テスト前の勉強で時間が足りなくなってしまい、教科書やテキストを見て覚えるという生徒が多くいます。
改善策として、まずはいつもより早めに勉強を始めるようにしましょう。
テスト1週間前から本格的に勉強を始めていたのであれば、2週間前から始めるようにして下さい。
1週間早く始めることにより、時間に余裕が持てるようになります。
最初の1週間で書いて覚える作業をし、残りの1週間で確認をするようしてみましょう。
これだけでも効果が大きいと思います。
次に、各科目のバランスを考えるようにして下さい。
どうしても嫌いな科目・苦手な科目は後回しにしてしまいがちです。
その結果、最後に教科書やテキストを見るだけでテストに臨むことになってしまう生徒がいます。
嫌いな科目・苦手な科目を最初に勉強することで、気持ちに余裕を持ってテスト勉強を続けることが出来るようになります。
テスト前に勉強の計画を立てると思いますが、あえて嫌いな科目・苦手な科目から勉強するスケジュールにしてみて下さい。
一度結果が出ると、次からは自然と勉強出来るようになっていきます。
書いて覚える準備をしておく
書いて覚えるためにはノートが必要です。
普段からすぐ使えるノートを準備しておくようにしましょう。
暗記用のノートであれば、どんなノートでもかまいません。
中には「自由帳」を使った方が覚えやすいというお子様いるかもしれません。
私は、どうしても覚えないといけないことは自由帳などに大きく書いて覚えました。
書いて覚えるためのノートや自由帳をすぐ取り出せる場所に準備しておくことが大切です。
効果を意識させる
「書いて覚えなさい」
とだけ言ってもお子様はなかなかやりません。
苦労した分の効果が出ることを意識させることが重要です。
たとえば、「漢字の練習で10回書きなさい」と言われてもやる気にならないでしょう。
ここで大切なことは、漢字の練習を10回することではなく、テストで漢字が書けるようになることです。
そこで、ただ漢字練習帳を見ているだけのお子様に、
- 3〜5回書いて練習して
- その後、見ないで書けるか自分でテストし
- 出来なかった漢字だけ更に3〜5回練習する
- 全部の漢字が書けるようになるまで繰り返しやってごらん
上記のように伝えてみましょう。
暗記する必要があるものについては、上記のように何回か書いて練習をし、出来るようになったかた自分でテストをすることで、効率的に覚えることが出来るようになります。
ただ10回、20回練習しなさいと言われても、なかなかお子様はやるようにならないでしょう。
一度やらせることが大切
見て覚えるよりも書いて覚えることの方が、お子様にとっては大変になってきます。
大変なことはやりたくないというのは、誰でも同じでしょう。
上にも書きましたが、大変なことをやった効果があるのか分からないと、やり始めるまでに時間がかかります。
しかし、時間は限られているので、とにかく一度やらせることが大切です。
ここで親子喧嘩が起こることが多いのですが、どうしてもというところでは負けてはいけません。
とにかく今までの勉強法を変えさせるまで、粘り強く頑張る必要があります。
小学校低学年のうちであれば、それほど労力はかからないでしょう。
しかし、小学校高学年〜中学生になっていると、なかなか言うこときかなくなってきます。
それでも、とにかく一度やらせるまでは粘り強く頑張りましょう。
重要なことですが、「やったから結果が出た」という状況を作ってあげることが大切です。
そのためには妥協することなく、結果が出るまで頑張らせる必要があります。
また、結果をよく分析し、褒める箇所を見つけることが大切になってきます。
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まとめ
時間がない時は見て覚える方が早くすみますが、忘れるのも早くなってしまいます。
そのため、勉強は出来るだけ書いて覚えるようにすることをおすすめします。
勉強の計画を早めにして、時間にゆとりを持って進めるようにしましょう。
また、書いて覚えるメリットをお子様が分かるように説明をしてあげることも大切です。
その上で、結果が出た時に褒めることを忘れないようにしましょう。
1回だけでなく、継続して書いて覚えるようにしていくための工夫をすることが重要になってきます。
ぜひ、結果に結びつく勉強にして欲しいと思います。