- 塾はどこでも同じ
- 合格実績の良い塾に入れれば大丈夫
- 友達が行ってるから
上記のような理由で塾に通っても思うような結果が出ないことが多々あります。
塾も企業ですので、生徒を集め、売上を伸ばし、利益を出す必要があります。
そのため、塾ごどにいろいろと違いがあります。
そこで、お子様やご家庭に合った塾を探す際のポイントを元塾講師がまとめてみました。
少しでも塾探しの参考になればと思います。
塾費用
塾の授業料は塾ごとに違っています。
安い塾もありますし、高い塾もあります。
塾の授業料だけで良い塾なのかを判断するのは難しいです。
授業料が高いので、しっかりした塾だろうと思っても、実際はそうでない場合もあります。
個人塾の場合、あえて授業料を高く設定し、「料金が高いからサービスの良い塾」といったイメージ戦略をしている場合もあります。
個別指導塾の方が集団授業の塾よりも単価は高くなる傾向があります。
それでも最近は個別指導塾でも安い塾が増えてきています。
ここで大切なのは、
- どんな生徒が通っているのか
- どんな先生が指導をしているのか
この2点を確認することです。
通っている生徒層によっては、塾の授業が崩壊していることもあります。
なんのために塾に通うのかを考えましょう。
責任者以外の先生が全てアルバイトといった塾もあります。
アルバイトの先生ですと、急に辞めてしまうこともあります。
せっかく相性の合う先生を見つけたとしても、最後まで担当をしてくれるの確認をしておきましょう。(大学生の場合、卒業ととも辞めてしまうことが多いです)
塾の授業料だけで塾選びをするのではなく、あくまでも参考程度に見ておくことが大切です。
欠席時の対応
体調不良などで、どうしても塾の授業を欠席しなくてはならない場合もあると思います。
個別指導と集団授業の塾では、欠席時の対応が変わってきます。
個別指導
個別指導の場合、前日までの連絡であれば振替授業を設定してくれる塾もあります。
しかし、当日の欠席連絡の場合、消化扱いとなってしまうこともあります。
これは担当講師が授業のため時間を確保していたためです。
しかし、1回分の授業を受けることが出来ず、単元を進めることが出来ずに終わってしまいます。
体調不良の場合、当日にならないと分からないケースも多々あると思います。
そこで入塾説明の際に、欠席時の対応について確認をしておくことが重要となってきます。
特に「振替授業をしてもらえる基準」をしっかりと確認しておきましょう。
集団授業
集団授業の塾の場合、欠席時の対応として、
- 授業内容の連絡
- 宿題の連絡
上記2点はどこの塾でもしていると思います。
しかし、それ以上のことをしてくれる塾は少ないでしょう。
自分でしっかり勉強出来るお子様であれば問題ないかもしれませんが、そうでないと欠席した授業内容が曖昧なままになってしまう可能性があります。
塾の講師がアルバイトの先生ですと、振替の時間を設定してもらうことが難しくなってしまいます。
欠席した内容が一人で勉強しても分からなかったら、質問出来る時間を設けてくれるのかを確認しておくことが大切です。
また、最近は「授業を録画してあるので、それを見て下さい」という塾もあります。
これも見ただけで終わってしまう可能性があるので注意が必要です。
しっかり理解して定着したのかを確認してもらえるのか確認をしておくと良いでしょう。
保護者面談
どの塾でも保護者面談の期間を設けています。
- 学期に1回
- 1回の時間は30分
- 学年担当もしくは科目担当者が面談を実施
保護者面談は上のような形式で行っている塾がほとんどです。
ここで注意が必要なのは、学期に1回以外のイレギュラーな面談をしてくれるか、してくれる場合、面談の日程をすぐ決めてくれるのかということです。
受験学年のお子様をお持ちの保護者の方は、急な相談をしたい時もあるかと思います。
スムーズに面談の日程を確保してもらえるかを事前に確認しておくことが大切です。
次に、面談を行う講師は誰なのかを確認しておきましょう。
担当講師といっても、中学生であれば英語・数学・国語の3人の担当がいます。
もしくは学年・クラス担任が行う場合もあります。
受験情報を持っているベテラン講師であれば安心ですが、アルバイトの学生講師ですと注意が必要です。
事前にしっかり確認をしておくようにして下さい。
定期テスト対策
志望校が公立高校の場合、内申点が重要になってきます。
内申点を取るためには、中学校の定期テストで得点を取る必要があります。
多くの塾では定期テスト前に「定期テスト対策授業」を実施していますが、それぞれの塾で力の入れようが違います。
- 期間は何週間か
- 過去問はあるのか
- 提出物のチェックはしてくれるか
- 副教科の対策はあるか
事前に上記の確認をしておくと良いでしょう。
だいたい定期テスト2週間前から対策授業をする塾が多いです。
その地域で長くやっている塾であれば、定期テストの過去問はあるでしょう。
最近の内申点のつけ方は定期テストの結果だけでなく、提出物や授業態度も影響します。
そのため期限までに提出物をやっているかチェックしてくれると安心です。
また、内申点は主要5教科だけではありません。
音楽・美術・保体・技家の副教科も含まれます。
都道府県によっては副教科の方が内申点の割合が高くなっているケースもあるので、実技だけではなくペーパーテストも大切になってきます。
そのため、塾によっては副教科の対策をしているところもあります。
塾ごとに副教科の対策の扱いが違っているので、事前に確認をしておくようにしましょう。
志望校対策
受験学年のお子様の場合、志望校に合わせた対策をしてもらえるかで合否が変わってくることもあります。
クラス授業の塾ですと、全員の志望校に合わせた対策をすることは難しくなります。
どのような志望校対策をしてくれるかを事前に確認しておくことが重要です。
- 授業内での過去問演習
- 宿題での過去問演習
ほとんどの塾では上記のような対応になると思います。
早慶付属や御三家中等の場合、通常授業とは別に特別講座があるかもしれません。(別料金)
では、授業内で過去問演習をして解説をする場合、全員の志望校に合わせるは難しくなります。
受験までの間に何回くらい自分の志望校の問題を扱ってもらえるのか確認が必要です。
ちなみに、塾講師からは
「似ている学校の問題もやります」
という答えが返ってくることでしょう。
しかし、実際の受験校の問題でないと、時間配分や捨て問などが分からないので注意が必要です。
次に宿題での過去問演習ですが、どこまで確認をしてもらえるのかを確認しておくことが重要です。
ただ宿題で「過去問を1年分やるように」と言われて終わりのケースもあります。
過去問の直しや、分からなかった問題の質問対応など、どこまで過去問管理をしてもらえるのか確認をして下さい。
特別講座に参加される場合、特別講座と通常授業の宿題量や、特別講座の宿題の質問を普段の担当講師に出来るのかなども確認をしておいて下さい。
まとめ
塾選びをする際に注意して欲しい点について書いてきました。
いくつかの塾で説明を聞き、比較してみると分かりやすいかもしれません。
説明を聞いた後、実際に通うことになるお子様が体験授業に参加し、塾の雰囲気が合っているかを確認するようにして下さい。
関連記事>>【塾選び】塾関係者が教えたくない無料体験授業について
どこでもいいので塾に通うでは、希望した成果は出ないでしょう。
志望校選びと同じで塾選びをしっかりと行うことで、最後の合格を勝ち取ることが出来ます。