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漢検は中学受験・高校受験にどれくらい影響するのか

塾選び

結論からいいますと、漢検を持っていても中学受験で優遇されることは殆どありません。

高校受験ですと、推薦入試の基準で優遇されることがあります。

初めから中学受験・高校受験を意識して漢検を取るのもいいですが、それ以上に漢検には大きなメリットがあります。

今回は中学受験・高校受験に漢検がどう影響するかを見ていきましょう。

漢検について知る

漢検は10級から1級までに分かれており、お子様の学年に合った級を受験することが可能です。

たとえば、小学1年生の方であれば、10級が当該学年の級となり、小学2年生の方であれば、9級が当該学年の級となります。

漢検の問題は最初の方の級は漢字の読み書きがメインですが、級が上がるにつれ部首や四字熟語などが出題されるようになってきます。

漢検のサイトに各級毎の出題内容と審査基準が出ておりますので、参考にしてみて下さい。

各級毎の出題内容と審査基準

試験は年3回実施されており、お近くの塾が試験会場になっていることもあるので受験しやすいと思います。

また、海外でも受けることが出来る都市が多数あります。

こちらも漢検のサイトに詳しく出ておりますので、参考にしてみて下さい。

漢検の海外会場

年3回の実施は、各学期に1回となっております。

中学受験・高校受験における漢検のメリット

中学受験での優遇は期待できません。

高校受験の場合、推薦基準で優遇される可能性があるので、もしかすると該当することがあるかもしれません。

中学受験・高校受験での優遇措置だけを考えてしまうと漢検のメリットは少ないように思えますが、実は漢検には中学受験・高校受験に役立つ要素があります。

中学受験でも高校受験でも国語の試験に漢字は必ず出題されます。

配点を見るとそれほど高くありませんが、覚えていれば必ず点数になる分野です。

国語が苦手なお子様ほど、漢字で点数を稼ぐべきです!

漢字で得点が取れるようになると、段々と苦手意識がなくなっていくので、国語の勉強が嫌いでなくなっていきます。

  • 漢検の勉強は受験国語の漢字の勉強になる
  • 漢字は覚えれば出来るので、国語が苦手なお子様こそ頑張って欲しい

では、中学受験・高校受験の入試問題を考えた際に何級まで取得しておくのが良いでしょう。

中学受験:4~3級

高校受験:3~準2級

漢字の問題はもちろん、読解問題の文中に出てくる語句を読めるようにしておくためにも該当学年の級より少し上を目指して勉強することをおすすめします。

漢検受験にあたっての注意点

小学校低学年のうちから漢検を受験しているお子様は、ゲーム感覚に似た感じで上の級に自分からチャレンジしていく方が多いです。

ただ、小学校低学年で受ける漢検にはとても重要なことがあります。

それは絶対に受かる級を受験することです。

特に初めて受ける漢検で不合格になってしまうと、その後漢検を避けるようになってしまいます。

したがって、1つ下の学年の級からでもいいので、合格の喜びをお子様に味あわせてあげることが大切です。

  • 最初は絶対に受かる級を受験して自信を持たせる

また、次の級を自分から受けたいと言ってきても、過去問で点数が取れるかを確認してから受験するようにすると上手くいきます。

過去問は級ごとに発売されているので、お子様の受験予定の級のものを購入すれば問題ありません。

漢検に合格するために

漢検に合格するために何をしたら良いかと言いますと、徹底した過去問の繰り返しだけです。

漢検は同じ漢字が出題されることが多いので、過去問の練習を徹底するだけで合格することができます。

実際に今まで教えてきた生徒たちも、2ヶ月くらいで各級に合格しております。

関連記事:【コラム】1ヶ月で漢検3級に合格した中3のKくん

では、過去問の練習とは何をするのかと言いますと、問題を解く、採点をする、直しをするの繰り返しです。

ここでポイントになるのは、「直し」です。

直しをしないで次の過去問を解いても、同じ漢字で躓いてしまいます。

したがって、採点後に間違えた漢字を直す作業が必要となってきますが、ノートに10回とか20回も練習をする必要はありません。

学校ではノートに10回練習といった宿題があったりしますが、3~5回も書けば十分です。

次の日に違う過去問を解いてみて、また出来なければ3~5回の直しをします。

この繰り返しをしていると、最後には出来るようになります。

最初から10~20回も練習していると、漢字の勉強が嫌いになってしまうので注意して下さい。

  • 漢検の合格には徹底して過去問をやることが効果的
  • 間違い直しを必ずする
  • 間違い直しは決まった回数の練習でなく、覚えたら終わりにする

高校1年生で漢検2級に合格した生徒の場合

中学生の頃から努力家の生徒でしたが、高校1年生の2学期の漢検で2級に合格した生徒がいます。

最終的に国立の医学部へストレートで進学しましたが、卒業の時に話をしていて、
「高校1年生のときに漢検2級の勉強をしたので、その後は全く漢字の勉強をしなくても点数が取れたよ。勉強時間を他に回すことが出来たのが合格出来た要因かな」
と言ってたのを覚えています。

もちろん、志望大学に合格出来たのは他の科目の勉強を毎日頑張っていたからですが、漢検の効果もあったのでしょう。

その生徒が初めて漢検を受けたのは、小学4年生のときだったそうです。

そこから段々と級を上げていき、2級まで取ったのは大したものです。

大人が受けても2級は難しいと思います。

もし国語を苦手としているお子様で、まだ漢検を受けたことがなければ一度試してみるのが良いかと思います。

国語のテストの点数も上がってくることでしょう。

また、どんなに悪くても漢字の配点分は取れるようになるので、受験の際にも役に立ちます。

高校受験の推薦基準で優遇されるためには、最低でも漢検3級が必要です。

3級はレベルが中学校卒業程度なので、取るだけでも高校受験に役立ちます。

出来れば準2級まで取れると良いと思います。

まとめ

中学受験や高校受験でそれほど優遇されるわけではありませんが、国語のテストで漢字が出来るようになるというメリットがあります。

また、漢字がきっかけで国語が好きになるということも多くあります。

そういった意味で漢検にはメリットがあると考えます。

3級まででしたら練習をしっかりすれば合格することも難しくありません。

低学年のうちから1年に1級ずつクリアしていくことを目標に取り組んでみてはいかがでしょうか。

中学受験や高校受験のためだけでなく、勉強する習慣づけにもなりますので、漢検受験を考えてみることをおすすめします。

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