2022年2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始しました。
多くの人がロシアによるウクライナ侵攻はないと思っていましたが、2022年2月24日、ロシアはウクライナに軍事侵攻を開始しました。
なぜロシアはウクライナに侵攻したのでしょうか?
また、ロシアによるウクライナ侵攻に対し、世界の国々はどんな対応をしたのでしょうか?
そして、この侵攻によりどんな影響があったのかを分かりやすく確認していきましょう。
中学受験を考えている小学生の人は、時事問題として出題される可能性もありますので、関連することもしっかり覚えておきましょう。
では、まず重要なこととしてロシアとウクライナの大統領を覚えておきましょう。
ロシアの大統領:プーチン大統領
ウクライナの大統領:ゼレンスキー大統領
それでは詳しく確認をしていきましょう。
ウクライナってどんな国?
ウクライナは、1991年のソ連崩壊後に独立。
ウクライナの国旗は上が空をあらわす「青色」で下が小麦畑をあらわす「黄色」となっています。
首都はキーウ(2022年3月に日本政府は首都の表記をロシア語由来のキエフからウクライナ語由来のキーウに変更されました)
面積は日本の約1.6倍の約60万㎢
人口は4353万人(2割がロシア系)
小麦やとうもろこしなどの穀物の世界有数の産地となっています。
チェルノブイリ原発事故
1986年4月にウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所で重大な事故が発生しました。その結果、周辺は高濃度の放射性物質で汚染され、人が住めなくなりました。
ロシアがウクライナに侵攻した理由
ウクライナのゼレンスキー大統領は北大西洋条約機構(NATO)への加盟を目指していました。
※北大西洋条約機構(NATO)・・・第二次世界大戦後の冷戦時(1949年)にアメリカやヨーロッパなどによって作られた西側諸国の軍事同盟
ゼレンスキー大統領は西ヨーロッパの国と仲良くしようとする親欧米派だったからです。
ロシアのプーチン大統領にとって、ウクライナのNATO加盟は許せないことだったのです。
冷戦は終わっていますが、ロシアにとってウクライナはNATOとロシアとの間にある重要な場所でした。
もしウクライナがNATOに加盟すると、ロシアと面している場所にまで軍隊を配備されてしまいます。
そのため、プーチン大統領はNATOの東方拡大が脅威になり、侵攻を決めたとも言われています。
しかし、それでは正当な理由とならないため、ロシアは侵攻の直前には、ウクライナ東部の親ロシア派勢力の地域(ドネツク州・ルハンスク州)の独立を認め、部隊の派遣を決定しました。
ウクライナ東部に暮らすロシア系の住民をウクライナから守るという正当防衛を主張し、ウクライナ侵攻へとつながっていきました。
世界の国々の反応
国際連合では、アメリカが安全保障理事会にロシアの即時撤退を求める決議案を提出しました。
しかし、ロシアが拒否権を行使したため決議案は否決されました。
その後、国連総会でロシアの完全な撤退を求める決議案が、141か国の賛成で採択されました。(法的な拘束力はありません)
そこで、アメリカやヨーロッパの国々、日本はロシアに対して経済制裁を実施しました。
- 中央銀行の資産凍結
- ロシアの大手銀行をSWIFTから排除
- 石炭・原油・天然ガスの輸入禁止
- 政府関係者・国有企業の経営者の海外資産凍結
※SWIFT(国際銀行間通信協会)・・・SWIFTから排除されると外国との貿易をするときにお金の支払い・受取りが困難になる
物価高が進む世界
- 食料価格
- 燃料価格
ウクライナとロシアは小麦の輸出国でした。
その2か国が争いをしているので、小麦の輸出が出来なくなると思われ、価格が一気に高まりました。
ロシアは原油の輸出国でもあります。
さらに、欧米諸国がロシア産の石油・天然ガスの輸入禁止を検討していると伝わると、原油の供給がとどこおると思われ価格は高りました。
小麦の価格上昇、燃料価格の上昇による輸送コストの上昇により、食料価格の高騰が止まっていません。
そのため、世界各国で悪いインフレが進んでいます。
第四次中東戦争と石油危機
1973年にイスラエルとアラブ諸国との間で起こった第四次中東戦争が原因で、石油危機が起こった
まとめ
ロシアによるウクライナ侵攻という大事件は、中学入試でも取り扱われることが予想されます。
今後もニュースでの報道を確認しながら、今現在の分かっていることをしっかり確認していきましょう。
今年も多くのニュースがありました。
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