前回「リクルートのスタディサプリのデメリット」という記事を書きました。
塾講師をしていた時は映像授業に否定的でしたが、改めて「スタディサプリ」で高校受験の対策をする方法を考えてみました。
使い方によっては塾費用を抑えながら賢く勉強できるのではないかと思います。
誰にでも当てはまるというわけではありませんが、意外と多くの人の高校受験に役立つのではないでしょうか。
注意点も含め「スタディサプリ」の活用の仕方を元塾講師が真剣に考えてみます。
自分に合う塾が近くにない方
首都圏や大都市には多くの塾があるので選ぶことが出来ますが、近くに自分に合った塾がないという方もいると思います。
また、部活などが忙しく塾に通うことが出来ないという方もいると思います。
スタディサプリを使うと良い人
- 近くに自分に合った塾がない人
- 部活動が忙しい人
「スタディサプリ」はパソコンやタブレット、スマホがあれば「人気実力講師」の授業を見ることが出来るので、有効に活用すれば高校受験の対策になります。
ただ、映像授業を毎日見て自分で問題を解いていくためには、意思を強く持つ必要があります。
そのため、決まった時間に決まった場所で勉強をするということを徹底してみましょう。
決まった時間に決まった場所で勉強をするだけで、今までより成績は上がっていくことでしょう。
今までやっていなかったことを続けるのは大変です。
やはり成績を上げるためには、ある程度の苦労をしないとなりません。
慣れてしまえば苦労と感じなくなってきますので、継続することが大切です。
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スタディサプリで定期テストの対策
料金的にも980円と格安の「スタディサプリ」ですが、まずは定期テストの対策で体験してみるのが良いかと思います。
「スタディサプリ」には定期テストの対策講座が多く準備されています。
中1 | 中2 | 中3 | |
数学 | 24 | 24 | 24 |
英語 | 40 | 40 | 40 |
理科 | 27 | 26 | 26 |
地理 | 31 | ||
歴史 | 39 | ||
公民 | 26 |
※詳細は公式HPをご確認下さい。
定期テストは試験範囲が事前に指定されているので勉強しやすいですし、地域によっての差というものも大きくはありません。
「スタディサプリ」には2週間の無料体験がありますので、定期試験前にお試しをしてみるのも一つの手だと思います。
無料お試しのお得な使い方
- 定期試験前にお試しをしてみる
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「スタディサプリ」は公立志望の人におすすめ
私立高校を志望するとなると、問題のレベルが格段に高くなってきますので、特別な対応が必要となってきます。
首都圏ですと大学附属の私立高校を志望する生徒も多いですが、首都圏以外では私立高校よりも公立高校の方がレベルが高いことが多いので、公立高校を志望している人が多いのではないでしょうか。
公立高校志望であれば「スタディサプリ」での対策が出来ると思います。
まずは上記の定期テストでしっかりと得点を取り、内申点を上げていくことを目指しましょう。
次に各科目の苦手単元を克服していくようにします。
「スタディサプリ」の映像授業を一度見て終わりにするのではなく、繰り返し見て理解することが大切です。
公立高校の入試問題は私立高校ほど難易度が高くないので、基本的な解き方を理解することで対応出来ます。
まずは志望校を私立高校にするか、公立高校にするかを決めることで「塾に通う」か「スタディサプリ」にするかを考えるようにしましょう。
「スタディサプリ」の効果的な使い方
「スタディサプリ」を使うにあたって、その効果を最大限にするための方法を考えてみます。
- 専用のノートを準備する
- 何度も繰り返し見る
- 演習用の問題集を準備する
- 外部模試を利用する
専用のノートを準備する
「スタディサプリ」などの映像授業の場合、ただ見ているだけでは効果はありません。
自分で解き方を理解したり、実際に解いてみることで初めて出来るようになっていきます。
実際に問題を解くため、「スタディサプリ」の各科目ごとの専用ノートを準備するようにしましょう。
その際、ノートの取り方は1講座ごとに新しいページを使うと、後で復習がしやすくなります。
前回のページが半分以上空いていたとしても、新しいページを使うようにすると見やすいノートになります。
各講座ごとに重要なポイントがありますので、目立つように書いておくことで、復習がしやすくなります。
何度も繰り返し見る
難しい単元を扱っている講座は一度見ただけでは理解出来ないことがあるかもしれません。
「スタディサプリ」では質問をすることが出来ないので、自分で解決するために何度も繰り返し見るようにしましょう。
本でも難しい内容のものは一度読んでも理解出来ないことがあります。
一度読んで理解出来なかった場合、繰り返し読んでみると理解が出来たりすることがありませんか?
映像授業も同じで、最初は理解出来ないことがあるかもしれませんが、繰り返し見ることで理解が出来るようになることがあります。
これは塾の授業では出来ないことですので、「スタディサプリ」のメリットと考えることが出来ます。
※ 塾の授業で理解出来なかった場合は、質問に行くようにしましょう。
繰り返し見る時は、ノートを取らずにとにかく授業に集中するようにすると理解しやすいと思います。
ノートを取る回、授業を聞く回といったような利用の仕方を自分なりに決めると勉強しやすくなると思います。
※ 1講座15分程度なので2回見たとしても30分程度終わります。
演習用の問題集を準備する
「スタディサプリ」にもテキストが準備されています。
無料でダウンロード出来るので、自宅にプリンターがある方は事前に準備しておくと良いでしょう。
※ 冊子の購入も可能です。
ただ、「スタディサプリ」のテキスト以外に演習用のテキストを準備しておくと更に効果的だと思います。
解き方を理解したとしても、実際に一人で何問も解いて定着させる作業をしないと本番の試験で出来るようにはなりません。
そこで、各科目ごとに市販の演習用教材を購入しておくことをおすすめします。
中学1・2年生で定期テストの勉強をメインにする場合、おすすめの演習用教材は「教科書ワーク」です。
市町村により各科目で使っている教科書の出版社が違いますので、確認をしてから購入するようにしましょう。
中学3年生は定期テストのための教材と過去問を購入しておくことをおすすめします。
過去問を購入する際、なるべく解説が詳しく載っているものを選ぶようにすると、一人で勉強する時に参考にすることが出来ます。
外部模試を利用する
中学3年生になったら、外部模試の受験をするようにしましょう。
都道府県により模試の種類が違うので、事前に調べておく必要があります。
周りのお子様も受験すると思いますので、聞いてみると良いでしょう。
特に公立高校を志望している方は、自分の県で実施される模試を受けることで合格の可能性を判定出来るよになります。
遅くとも中学3年生の2学期からは模試を受けていくようにしましょう。
ただ、1学期のうちに何回か受けておくとテスト慣れをするので、出来れば受けておいた方が良いと思います。
例えば、埼玉県の公立高校を志望している方ですと「北辰テスト」を受験すると良いでしょう。
北辰テストは過去問も販売されていますので、事前に購入して対策をしておくと効果的です。
※自宅でも模試を受けることが出来るサービスがあります。
⇒https://shop.tokyo-shoseki.co.jp/jitakumoshi/
リクルートのスタディサプリで高校受験の対策のまとめ
志望校が公立高校と決まっている人は「スタディサプリ」で対策が出来ると思います。
まずは定期テストでしっかり点数を取り、内申点を確保するようにしましょう。
中学1・2年生の時期は普段の勉強と定期テストの対策に「スタディサプリ」を利用するよにします。
「スタディサプリ」を利用する際、ただ見るだけにはせず、効果的な利用をするようにしましょう。
中学3年生になったら、苦手分野の克服をしながら受験対策をしていくようにします。
2017年9月より「都道府県別公立高校受験対策講座」が配信され、更に公立高校志望の人には充実した内容となってきます。(2017年9月4日追記)
受け身の姿勢ではなかなか成績は上がりません。
これは塾に通っていても同じです。
「スタディサプリ」で勉強すると決めたら、成績が上がる方法を自分なりに考えることが大切です。
ただ授業を見るだけで満足していてはダメです。
工夫をして結果を残せるようにしましょう。