⚠記事内に広告を含みます

塾の個別面談を有効に活用する方法

要望の出し方

塾に通っている方は学期に1回程度の割合で個別面談があるのではないでしょうか。

個別面談といいますと、お子様の普段の勉強の様子や、志望校についての話になることが多いと思います。個別面談は大体30分から1時間程度の時間で行われると思いますが、事前に準備をしていないと、塾側からの話を聞くだけで終わってしまうことが多いのではないでしょうか。

 

今回は塾の個別面談を有効に活用する方法を元塾講師が実体験も交えながら考えてみたいと思います。

 

大手進学塾での個別面談

塾生数が多い大手進学塾ですと個別面談の時間は15分と設定されていました。時間講師も個別面談に参加する場合がありますが、15分ずつの給与体系になっていました。最近は労働基準が厳しくなっていますので、時間講師であっても延長した場合の給与が出るのかもしれませんが、当時は1人あたり15分までしか給与が出なかったことを覚えています。

そのため、15分で面談を終わらせるためのマニュアルがありました。おおよその流れとしては、「最近の勉強の様子を伝える(5分)→問題点を指摘する(5分)→改善策を提案する(5分)」といった感じでした。

最後に保護者の方から質問や要望があった場合、「次の方がお待ちなので、後日連絡します」という回答で切り上げるよう言われていました。これではせっかく個別面談に来てもらっても何も収穫がないのではと思うこともありました。

入塾の際に、「学期毎に個別面談を実施します」と約束する塾が多いと思いますが、1回あたりの面談時間を事前に確認しておくことが大切です。

 

事前に要望をまとめておく

個別面談の日時が決まったら、事前に「塾に対する要望をまとめておく」と話がスムーズに進みます。まとめる際には塾の講師に渡せるよう書面で準備をしておくと良いでしょう。

要望といいましてもクレームっぽくならないように注意する必要があります。出来るだけお子様の成績が上がり、志望校に合格するための方法を取ってもらえるようにする必要があります。

 

以前、面談をした時に時間内ずっと文句を言っていたお母様がいました。文句だけを言われても改善出来ることと出来ないことがあるので、なかなかお母様の希望通りにはならない場合があります。

お母様から出た具体的な文句は、

  1. 習い事の関係で授業の曜日を変えて欲しい
  2. 授業料が高いのに成績が上がらない
  3. 講師を変えて欲しい
  4. 志望校に絶対合格出来るのか

上記のような内容でした。

1に関しては個別指導ならともかく、集団授業では年度替わりでないと変えることは難しいです。集団授業の塾の場合、入塾の際に時間割を確認し、習い事との兼ね合いを調整しておく必要があります。

2に関しても、入塾の際に授業料についての確認はしているはずです。もちろん成績が上がらないのは塾にも問題がありますが、文句を言っても改善はしません。成績を上げるための方法を講師と一緒に考えるようにした方が効果的だと思います。(授業料については、入塾の段階で納得したものであれば、あまり言わないことをおすすめします)

3に関しても、個別指導であればすぐに変えることが出来たりもしますが、集団授業では変えることが難しかったりもします。もちろんクラスの大半の生徒・保護者から問題があると言われた場合は変更もありますが、一人の生徒・保護者から合わないと言われる度に変えていたら何回変えないといけなくるか分かりません。

4については難しいところです。現状の成績を見て合格の可能性が高いか低いかは伝えることが出来ますが、「絶対」と言われるとそれは無理です。どんなに合格の可能性が高くても当日の体調や緊張によって万が一のことがあるからです。特に中学受験の場合はお子様の緊張が予測出来ないこともあるので、思わぬ結果になってしまうことがあります。

上記の例は特に印象に残っている面談の内容になります。

クレームではなく改善策を考えるようにした方がお互いのために良いのではと思います。

具体的には、

  1. 次年度の授業の曜日を予めきぼうしておく
  2. 成績を上げるための方法を具体的に考える
  3. 講師の問題点を伝え、改善してもらう
  4. 志望校に合格する可能性を上げるための方法を考える

上記のような要望を書面で講師に渡し、面談の際に一緒に考えていくようにした方が後々の結果はよくなると思います。その場で解決案が出ない場合は、1週間後といったように締切を設定して考えてもらうようにすると良いでしょう。

 

個別面談の日程を調整してもらう

事前に面談で聞きたいことが多くあり、時間がかかりそうな場合は予め日程の調整をしてもらうようにすると効果的です。

後の時間に次の面談がない日程でお願いするようにしましょう。ただ、塾の講師も授業があったりするので、希望通りの日程にならない場合もあります。その場合、どうしても聞いておきたいことがあったり、伝えたいことがあったりする時は、塾側の日程に合わせるようにしましょう。日程を合わせてくれたということで、好意的に話を聞いてもらえるようになる可能性があります。

ただ、その場で解決出来ないこともあると思いますので、前述しましたように1週間後といったように締切を設定して考えてもらう必要があったりもします。

 

塾の個別面談を有効に活用する方法のまとめ

塾の個別面談に参加する場合、少しでもお子様の成績アップ・志望校合格に近づくような有意義なものにしたいものです。塾講師も同じことを思っています。

そのため、限られた時間内で効率的に話を進める必要があります。何も準備しないで、ただ話を聞きに行くだけにならないようにしましょう。事前に確認したいこと、伝えたいこと(要望)などは書面で準備しておくことをおすすめします。

 

【塾選び】塾への要望の出し方(まずはクレームにならないように)

中学受験に成功するための保護者の心得

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)