ただ塾に通っているだけでは思ったように成績は上がりません。
週2〜3回の塾の授業に参加しているだけで成績が上がるのであれば、みんな良い成績になっていることでしょう。
塾の講師をしていた時、生徒の成績を上げるためにはどうすれば良いかをいつも考えていました。
最初の頃は、「良い授業をする」ことを意識していました。
しかし、授業に慣れてきた頃に思ったことは、「生徒が自分から勉強する」ことの重要性についてです。
もちろん「良い授業」は大切です。
しかし、「良い授業」だけでは成績は上がりません。
「生徒が自分から勉強する」ことがないと成績が上がらないと思います。
そのための工夫がされている塾かどうかを確認することが大切です。
また、積極的に塾を有効活用するようにしないといけません。
今回は塾を有効活用するための方法と、保護者の方の注意点について見ていきましょう。
自習室の様子を確認
自習室が完備されている塾が増えています。
私が初めて勤めた塾には自習室がありませんでした。
空き教室を自習室として開放しておりましたが、講師の目が届きにくいという難点がありました。
お通いの塾の自習室を一度確認してみて下さい。
自習室を確認するポイント
- 生徒が自習室に来ているか
- おしゃべりをしている生徒がいないか
- 講師の目が届いているか
上記の点を確認して欲しいと思います。
まず、自習室に生徒が来ているかです。
もし多くの生徒が来ているようであれば、おしゃべりをしている生徒がいないかも確認しておきましょう。
雰囲気の良い自習室であれば問題ありません。
逆に、おしゃべりをしている生徒がいたりすると、自習室で勉強している効果が薄れてしまいます。
友達と一緒に自習室を利用すると、おしゃべりをしたくなるものです。
その際、自習室に講師の目が届いていると、注意をすることが出来ます。
しかし、建物の構造上、目が届きにくい場合もあります。
そんな時は、講師が見回りをしているのか確認してみましょう。
「塾の自習室に行ってきます!」
とお子様が言ったので安心していると、勉強していないこともあるので、事前に自習室の様子を確認しておくようにしましょう。
講師の空き時間の確認
せっかく自習室に勉強しに行くのであれば、分からないところを質問したいものです。
しかし、塾の講師は夕方から授業に入っていることが多くなります。
そのため、講師の空き時間を事前に確認しておくことが大切です。
1週間の勉強スケジュールを決める時に、質問時間を作れるか作れないかで、成績に大きな影響が出てきます。
学期によって講師の授業スケジュールが変わることもあるので、変更がある場合は教えてもらえるよう頼んでおくと良いでしょう。
個別指導の塾に通っている方は、講師のスケジュールが目まぐるしく変わることもあります。
そのため、1人の講師にお願いするのではなく、複数の講師にお願いをしておくことが大切です。
個別面談の時間数
学期に1回は塾の個別面談があるかと思います。
学期に1回の個別面談の時間数は何分でしょうか?
私が初めて勤めていた塾は15分でした。
15分では話せる内容が限られてしまいます。
次の方が待っているため、延長することも難しかったりします。
そこで、個別面談の時間が短い場合は、面談時期ではない時に面談をお願いするようにしましょう。
面談時期ですと、他の保護者の方との予定が入っているため、時間を取ることが難しくなってしまいがちです。
面談時期でない時であれば、比較的時間が取りやすいので、長く話を聞いてもらうことが出来ます。
受験学年でなくても、遠慮せずに面談をしてもらうことで、勉強の様子が分かったり、志望校を決めたりすることが出来ます。
塾を有効活用するためにも、個別面談を上手に活用するようにしましょう。
関連記事>>塾の個別面談を有効に活用する方法
入試情報について
塾に通うメリットとして、「入試情報」の収集があります。
私立中学・高校は数多くあるので、全ての学校を保護者の方が調べるのは難しいです。
そこで、塾からの情報提供を受けるようにしましょう。
入試が終わった後に行われる「入試報告会」や、その年の入試情報を伝える「入試セミナー」などが行われると思います。
出来るだけ予定を調整して参加することをおすすめします。
もし参加することが出来なかったとしても、資料だけはもらうようにしましょう。
また、「入試報告会」や「入試セミナー」で話が出なかった学校については、個別面談で聞いてみると良いでしょう。
今までに指導していた生徒の中に、実際に受験した人がいた場合には、具体的な話を聞くことが出来るかもしれません。
入試情報については、受験学年の方はもちろん、それ以外の方も早い段階から確認をするようにして下さい。
もしかすると、数年後に高校募集がなくなるといった情報があったりもします。
過去問対策について
受験学年の2学期になると、自分の志望校の過去問演習を進めていくことになります。
塾に通っている生徒全てが同じ学校を受験するわけではないので、どれだけ個々の対応をしてもらえるかが重要になってきます。
受験学年の2学期になってから確認するのでは遅いので、小学5年生・中学2年生のうちに確認をしておきましょう。
具体的には、
- 過去問をいつやるかの指示出し
- スケジュール管理
- 間違えた問題の質問対応
上記のことを見てもらえるか確認しておくと良いでしょう。
塾に通っている先輩の保護者に聞くことが出来るようでしたら、過去問対策をどこまでしてもえたかを聞いてみるのも良いかと思います。
まとめ
せっかく塾に通っているのであれば、授業を受けるだけでなく、塾を有効活用するようにしましょう。
その方が成績も上がり、志望校合格に近づくと思います。
有効活用しようと思い、無理なお願いをすることのないように注意して下さい。
塾の講師も出来ることと、出来ないことがあります。
出来る範囲で出来るだけ有効活用をすることが一番です。
関連記事>>【塾選び】塾への要望の出し方(まずはクレームにならないように)
上手に塾と付き合い、成績アップ・志望校合格を勝ち取れるよう頑張って欲しいと思います。