(2018年2月14日 更新)
ここ数年、中学受験において大学付属校の人気が高まっています。
2020年の大学入試改革が原因かと思います。
大学入試がどう変わるのか、難易度が変わってしまうのかといった不安を持たれたご家庭が大学付属校を選ぶようにしているのではないでしょうか。
中学受験で大学付属校に入学すると学校にもよりますが、エスカレーター式に大学まで進学出来ます。
中学・高校時代に部活など勉強以外のことをお子様に頑張らせることが出来るのも大学付属校のメリットです。
今までに指導してきた生徒を見ていると、高校受験に比べ中学受験の方が入りやすい大学付属校が多いように思います。
今回は中学受験における大学付属校の魅力について考えたいと思います。
偏差値で比較すると
まずはじめに中学受験の偏差値と高校受験の偏差値では大きな隔たりがあります。
したがって、偏差値だけで比べることは出来ません。
しかし、実際に教えてきた生徒(小・中学生)の偏差値や個人的な感覚では中学受験の方が合格しやすいと思える大学付属校が多いと思います。
もちろん早慶の付属校になると中学受験でも非常に難しくなってきます。
しかし、GMARCHの付属校となると中学受験の方が合格しやすいと個人的には考えます。
(※GMARCH・・・学習院・明治・青山・立教・中央・法政)
たとえば、中央大学附属中学校・高等学校の偏差値を調べてみると、
中央大学附属中学校 男子①53 男子②54 女子①55 女子②56
中央大学附属高等学校 男女70
中学校の偏差値は「四谷大塚 合不合判定テスト80」、高等学校の偏差値は「高校偏差値.net」のものとなります。
最初に書いたように中学受験と高校受験の偏差値で比べることは参考になりません。
また、同じ中学受験であっても高校受験であっても、模試の種類が違うと偏差値は変わってきます。
しかし、今まで指導してきた生徒を見ていると、中学受験で偏差値55前後を取る方が、高校入試で偏差値70近くを取るよりは簡単だと思います。
定員数を確認しておく
中学校が併設されている大学付属校の場合、中学校と高校の定員数を確認をしておくことが大切です。
特に新しく中学校が併設される場合、高校受験の定員が減ることがあります。
お子様の受験年度の情報を入手しておくことも重要です。
中央大学付属中学校・高等学校
たとえば、中央大学付属中学校・高等学校の定員(2018年度入試)を見てみると、
◎中央大学附属中学校 第1回 男女100名 第2回 男女50名
◎中央大学附属高等学校 推薦入試 男女80名 一般入試 男女120名
上記のようになります。
推薦入試を除くと中学受験の方が定員数は多くなります。
明大中野中学校・高等学校
また、明大中野中学校・高等学校(男子校)の定員(2018年度入試)を見ていると、
◎明大中野中学校 第1回 160名 第2回 約80名
◎明大中野高等学校 約135名
上記のようになります。
中学受験の方が高校受験よりも定員数が多くなっています。明大中野中学校の偏差値を見ると、①54 ②55(四谷大塚 合不合判定テスト80)となっています。
最後に|中学受験における大学付属校
中学受験の段階で大学を決めたくないというご家庭は多いのではないでしょうか。
そのため中高一貫校の人気が高くなっています。(大学付属中学校でも早慶の付属は人気です)
将来の大学受験を考え、中学校から付属校に進学するという方法もあります。
特に文系の学部に進学すると考えている場合、付属校は魅力的だと思います。
逆に理系に進学すると考えている場合ですと、付属校よりも一貫校の方が良いと思います。
また、中学受験の段階では分からないとい場合も一貫校の方が良いと思います。
ただ、中学・高校と大学受験を心配しないで部活や習い事に時間を使えるようになりますので、やりたいことがある場合にも大学付属校は魅力的だと思います。
お子様の状況に合わせて中学受験の志望校選びで大学付属校を考えてみてはいかがでしょう。