最近「英語4技能」という言葉を目にすることが多くなっているように感じます。
では、「英語4技能」とは何かというと、「読む」「聞く」「話す」「書く」のことを指します。
なぜ最近「英語4技能」という言葉が頻繁に使われるようになってきたかというと、大学入試改革でセンター試験が廃止され、民間検定試験が導入予定となっているからです。
2020年度より、大学入試センター試験に代わる共通テスト「大学入学共通テスト」が実施されることが決まっています。
英語は共通テストのスコアの代わりに、「英語4技能」の資格・検定試験のスコアを提出することが出来るようになっています。
また、2024年度以降は、英語の共通テストがなくなり、民間検定試験のスコアを提出する予定となっています。
2024年度以降に大学受験をするお子様は、民間検定試験を必ず受ける必要が出てくる可能性がありますので、注意が必要です。
現在の英語の試験
現在の英語の試験は「読む」「書く」が中心の試験となっています。
文法重視の試験で、実用的な英語力を測っているとは言えないと思います。
「海外旅行で、中学校や高校で習った英語が通じない」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
私も海外で生活していたことがありますが、全く英語が通じなかった経験があります。
最近は試験でリスニングを導入していることも多いですが、ネイティブの人が話す早さとは全く違ったりもします。
国際化が進む中、英語の試験が変わってくるのも分かる気がします。
「英語4技能」試験の種類
大学受験で導入予定の「英語4技能」試験には、多くの種類があります。
試験名 |
実用英語技能検定試験(英検) |
TOEIC |
TOEFL iBT |
TEAP |
GTEC |
Cambridge English |
Linguaskill |
IELTS |
それぞれ試験ごとに特徴があり、「コンピュータ」を使って受験する試験や、「紙やタブレット」、「実際の面接」があったりする試験もあります。
中には聞いたことが無い試験があるのではないでしょうか。
一番馴染み深い試験は「実用英語技能検定試験(英検)」だと思います。
個人的にですが、高スコアを取ることを目的とするのであれば、「対策本」が多く発売されている検定試験が良いのではなかいと考えます。
英検にしろ、TOEIC、TOEFL iBTにしろ、対策をしっかりとする必要があります。
実際に英検やTOEIC、TOEFL iBTを受験した生徒を見ていると、単語をしっかり勉強している人ほど、高スコアを取っていました。
地道な努力がスコアに大きく影響すると思います。
小学生のうちに英語に慣れる
現在も、小学校で英語の勉強をしていると思います。
それが2020年度から小学校で採用される「新学習指導要領」では、小5・6年生の英語が「教科」となる予定です。
学校以外で英語に関して、どのような勉強をしておくことが効果的かというと、英語を好きになることが重要だと考えます。
私は中学生の頃、英会話スクールと英語専門塾へ通っていました。
英会話スクールはネイティブの先生と話をするだけの授業で、それなりに楽しかったのを覚えています。
英語専門塾では、単語の暗記や文法の勉強がメインでした。
正直、英語専門塾での単語テストが大嫌いで、英語嫌いになっていったのを覚えています。
しかし、英会話スクールに通ったからといって、学校の英語の成績は上がりませんでした。
何を目的とするかによって、英語の勉強方法は変わってくると思います。
大学入試の変更に伴い、高校入試にも変化が起こるか確認をしていく必要があります。
中学生で英検を受けるのであれば
今から大学受験を考えた英語の対策をするのであれば、民間検定試験に慣れることが効果的だと思います。
具体的には「英検」の受験が良いかと思います。
英検であれば、周りの友達も受けている人が多いと思うので、一緒に頑張ることが出来るのではないでしょうか。
中学生のうちに準2級・2級あたりを目標にすると、高校受験でも役に立つことがあります。
昔は英検3級を持っていると、少し優遇してくれる高校もありましがた、最近は準2級以上が必要となってきます。
ちなみに、英語圏でなくアジアの日本人学校に通っている生徒でも、多くの人が中3までに準2級・2級を取得しています。
最初は英検の5・4級から受験をし、確実に合格することが重要です。
ちなみに、政府は中学校卒業時に英検3級以上、高校卒業時に英検準2級以上を生徒50%以上に身につけさせるという目標を掲げています。
まとめ
大学入試の変更に伴い、「英語4技能」が重視されるようになります。
現在の英語の試験に比べ、「英語4技能」が導入された試験の方が、将来社会に出て海外に行くような時に、役に立つでしょう。
政府も「使える英語」への転換を目標にしており、そのために会話力だけではなく、「読む・聞く・書く・話す」という4技能の習得に向けた指導要領を作成しています。
もちろんお子様の高校入試や大学入試の方が気になると思いますが、長い目で見た時にお子様の役に立つ試験の方が良いのではないでしょうか。
小学生のうちに、「英語が好き」となることが、その後の英語の勉強に大きく影響すると思います。
無理のない英語の勉強を始め、将来の民間検定受験に向けた準備をしてみてはどうでしょうか。