試験前日に部屋の掃除をしているお子様の姿を、見かけたことがありませんか?
保護者の方からすると、「なぜ試験前日に掃除をするの!」と怒りたくなるかと思います。
では、お子様は試験前日になぜ部屋の掃除をするのでしょう。
お子様の心理を分かってあげることにより、上手な接し方が出来るようになると思います。
今回は、お子様の心理について考えてみたいと思います。
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試験前日に部屋の掃除をする、お子様の心理は?
試験の前日に部屋の掃除をしたり、友達と遊びに行ってしまったりするお子様は、あらかじめ自分にわざとハンディキャップを作り、逃げ道を確保したいという心理ではないでしょうか。
お子様も、しっかりと勉強した方が良い成績を取れるのは知っていると思います。
しかし、しっかり勉強したにもかかわらず、点数が悪かった場合、「自分には実力がなかった」「お母さんに怒られる」といったことを考えることでしょう。
したがって、事前に言い訳を作るために、試験前日に部屋の掃除をしたり、友達と遊びに行ったりするといった行動を取る場合があるのだと思います。
保護者の方の対応
お子様が試験前日に掃除をしたり、友達と遊びに行ったりする場合、試験の結果について怒らないことが大切だと思います。
勉強をしていなかったことを責めても、結果は変わりません。
もしかすると、以前の試験の結果について、ひどく怒ったことがあったりしませんか。
塾講師をしていた頃、試験を受けるのを嫌がる生徒がいました。
ゆっくりと話をしてみると、前回の試験の結果でお母様に酷く怒られたとのこと。
試験を受けるにあたって、事前に逃げ道を作ろうとしていることが分かりました。
したがって、試験の結果だけではなく、頑張っている様子を褒めることが大切です。
また、たとえ試験の結果が悪かったとしても、結果について怒るのではなく、どうすれば次回の試験の結果が良くなるかを一緒に考えるようにしましょう。
お子様の動作で注意する点
中学受験を目指す小学生の生徒で、「爪を噛む」お子様がいました。
お母様との話の中で、「今までは爪を噛むようなことはなかったです」とのことでした。
ストレスが溜まっている、心配なことがあるなど、何かしらの原因があると思い、生徒面談をしました。
すると、「テストの結果でクラスが変わってしまうのが不安」ということを話してくれました。
目標は志望校合格なのですが、お子様にしてみると「今のクラスにいないといけない」と思い込んでいるようでした。
クラス替えは大手進学塾ではよくあることです。
もしクラスが下がってしまった場合、「自分に合うクラスで勉強出来るようになった」と考えるようにしましょう。
授業が分からないクラスにいても、志望校に合格することは出来ません。
基礎を理解してから、次のクラス替えで上のクラスに戻った方が効果的だということを、保護者の方からも話してあげることが重要です。
まとめ
お子様の心理や動作を見て、すぐに怒るのではなく、まずは「どんな気持ちなんだろう」「なぜその動作をするのだろう」と考えてあげるようにしましょう。
そして、怒るのではなく、どうすれば良くなるのかを一緒に考えることが大切です。
ついつい感情的になってしまうこともあるかと思いますが、一度の経験が、その後に大きく影響します。
お子様の様子をしっかりと見てあげ、一緒に解決していくことが重要です。