中学受験の算数は本当に難しいと思います。
「図形分野」はもちろん、「割合」で苦戦している人も多いのではないでしょうか。
中学受験をしない人でも、小学5年生で「割合」の勉強をします。
「比べる量」「元にする量」「割合」といった関係がありますが、その前に分数の基礎を理解していないと躓いてしまいます。
「割合」が苦手な人は「分数」の復習をするようにしましょう。
5年生で学習した「割合」が、「比」へと繋がっていきますので、早い段階で苦手意識をなくすことが重要です。
「割合」を苦手にしてしまうお子様
「割合」の問題が苦手な生徒は、割り算の計算で「小さな数」÷「大きな数」をすることがよくあります。
割り算の計算を習う時、「大きな数」÷「小さな数」の計算を沢山しているので、「割合」になっても、ついつい「大きな数」÷「小さな数」をしたくなってしまうのでしょう。
「割合」の本質を理解せず、問題文を読んだだけで計算をしようとする生徒によくある傾向です。
そこで、「割合」の問題を解く際、最初は線分図を書いて視覚的に分かるようにすることが大切です。
線分図を書いても、ついつい「大きな数」÷「小さな数」をしてしまう生徒もいますが、視覚的に分かるので、「何か違うかも・・・」と気がつくことが出来るようになります。
また、分数の意味を理解をすることで、「割合」の問題が解けるようになることも多々あります。
「割合」が苦手な場合、分数の基礎に戻ってみることをおすすめします。
線分図や面積図、表を書いてみる
中学受験の勉強をしていると、線分図や面積図、表を書くことが多くなります。
しかし、男の子で、線分図や面積図、表を書かなくても問題が解けてしまう人もいます。
個人的には、線分図や面積図、表を書かなくても解ける問題であれば、気にすることはないと思います。
ただ、入試問題になると難度が上がり、図を書かないと解けなくなることがあります。
そのため、線分図や面積図、表の基本的な書き方だけはマスターしておく必要があると思います。
普段から線分図や面積図、表を書いているお子様に比べ、書くスピードが遅くなってしまうこともあるので、解けた問題でも確認のため、線分図や面積図、表を書いてみると効果的です。
線分図や面積図、表を書く際は、定規は使わずフリーハンドで書くようにして下さい。
理由は、入試本番で定規が使えないことがありますので、普段から慣れておくこと大切だからです。
暗算と筆算について
線分図や面積図、表を書くことと同じようなことで、「暗算」と「筆算」のどちらが良いか悩まれている保護者の方も多いのではないでしょうか。
普段の勉強では「暗算」をしてみると良いと思います。
テストでは計算間違えを防ぐために「筆算」をした方が良いと思いますが、普段の勉強では「暗算」で、どのレベルまで解くことが出来るかを確認してみることが大切です。
自分の計算力で、「暗算ならここまで出来る」といった感覚を身につけておくと、テストで自然と筆算をするようになってきます。
男の子にありがちな、根拠のない自信から目を覚まさせるためにも、「暗算」での限界を知ってもらうことが重要です。
まとめ
多くのお子様が苦手にしてしまう「割合」の単元ですが、まずは線分図を書いてみることが重要です。
線分図を書くことにより、視覚的に理解することが出来るようになります。
簡単な問題からでかまいませんので、線分図を書けるようにしましょう。
線分図を書いても分からないという場合は、「分数」の基礎を確認してみると良いでしょう。
算数も積み重ねの科目ですので、関連する分野の復習をすることが効果的です。
「比」の単元に入る前に、「分数」「割合」をしっかりと理解する必要があります。