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塾講師が生徒のやる気を引き出すために行った3つのこと

夏期講習を利用した夏休みの勉強

塾の講師は受験のプロです。

ベテラン講師の場合、毎年多くの受験生の指導をしているので、どう伝えれば生徒がやる気を出してくれるかなども熟知しています。

  • お子様が家で勉強しない
  • 保護者の言うことを聞かない

そんな場合、塾の講師に相談をしてみましょう。

保護者の方と相談しながら、お子様のやる気を引き出す方法を考えてくれることでしょう。

今回は、実際に生徒のやる気を引き出した方法をお伝えしたいと思います。

中学1年生のAくんの場合

小学生の頃から塾に通ってきていたAくん。

成績も良く真面目な生徒でした。

しかし、中学生になった途端、反抗期が始まりました。

お母様の言うことは全く聞かず、宿題もサボりがちになりました。

1回目の定期試験が終わり結果が返ってくると、どの科目も平均点前後の結果でした。

本人的にはそれ程落ち込んでいるわけでもありません。

お母様の話では、

「試験前もゲームばかりしていて。。。」

ということで本気で勉強していないようでした。

志望校について聞いてみた結果

定期試験後、Aくんと面談をしました。

こちらから何かを言うのではなく、話を聞くようにしてみた結果、あることが分かりました。

:「高校はどんなところに行きたいの?」

Aくん:「雰囲気の良い学校がいいです」

:「雰囲気が良いとは具体的にどういくこと?」

Aくん:「不良がいない学校」

(Aくんが通う中学校は少し荒れている学校でしたので、理由が分かりました。)

:「じゃあ、成績を上げて学校を選べるようにしないとだね」

Aくん:「今のままじゃ厳しいですか?」

:「今のままだと良くて中堅校くらいかな」

Aくん:「・・・・・・」

:「試験前に本気で勉強した?」

Aくん:「してません」

:「小学校の時から能力の高い子だと思っていたので、勉強したら成績上がるよ!」

面談ではこれくらいの話しかしませんでしたが、次の日からAくんの授業態度が変わりました。

Aくんは、高校についての知識が乏しかったため、目標がなかったことと、今のままで何とかなるだろうといった気持ちがあったようです。

高校についての話と、現在の自分の成績について伝えたところ、「少しマズイかも」ということに気がついてくれました。

もともと真面目生徒だったので、その後は受験までサボることはなく、自分の希望する高校に合格してくれました。

中学3年生のOさんの場合

中学3年生になっても苦手な国語の勉強をしなかったOさん。

中学1年生から塾には来ていましたが、あまり真面目に国語の勉強はしていませんでした。

それでも賢い生徒だったため、学校の成績は悪くなく通知表の国語も4となっていました。

しかし、私立高校の国語の入試問題を解いたところ、100点満点中35点という結果でした。

過去問に取り掛かったのが9月でしたので、残された時間は僅かです。

英語と数学は優秀な成績でしたので、国語で合格最低点が取れるようにする対策を考えました。

国語の勉強は、すぐ結果に結びつかないことが多いので工夫をしました。

Oさんと国語の特訓開始

Oさんの志望校では、漢字と古文が毎年出題されています。

35点の結果を見たところ、漢字と古文でまだ点数を伸ばせそうなことに気が付きました。

そのため、

  1. 毎朝漢字の勉強をする
  2. 毎日1題古文の現代語訳をする

といった内容をやってもらうことにしました。

関連記事>>市販の教材を使用して2ヶ月で古文を苦手分野から得意分野に

2ヶ月後に過去問を解いてみたところ、50〜60点が取れるようになりました。

英語と数学で稼ぐことが出来るので、十分合格に届くレベルまでになりました。

その後もサボることなく、漢字と古文の勉強をしながら、現代文の練習もするようにしたところ、無事に志望校に合格することが出来ました。

Oさんの場合、受験生ということもあり、少しのきっかけですぐやる気になってもらうことが出来ました。

具体的にしたことは、

  1. あと何点取れば合格できるか
  2. そのためには何を勉強すればいいか

上記2点についてを一緒に確認しただけです。

目標が決まり、やることが決まればあとは簡単でした。

一緒に考えて自分事として捉えてもらう

「勉強しなさい!」

「やらなきゃ駄目でしょ!」

と言ってみたところで、なかなかやる気にはなってくれません。

塾講師を始めた頃は、私も上のようなことを言っていました。

しかし、思ったような結果にはなりませんでした。

ある時、たまたま「教育コーチング」の講座を見て、「相手の話を聞いて承認してあげること」の大切さに気が付きました。

そこから生徒への接し方が変わり、話を聞いて一緒に考えるようになりました。

すると、生徒も自分事として捉えてくれるようになり、自分から勉強するようになっていきました。

これは中学生だけでなく、小学生や高校生でも同じです。

ついつい「勉強しなさい!」と言ってしまうと思いますが、ぐっとこらえて一緒に考えるようにした方が効果的です。

まとめ

何度も「勉強しなさい!」といっても効果は薄いですし、保護者の方も疲れてしまうことでしょう。

お子様が家で勉強せず、さらに保護者の言うことを聞かない場合、ベテランの塾講師に相談してみると、解決策が見つかるかもしれません。

また、勉強や受験を自分事として捉えてもらうため、一緒に考えることが大切です。

その際、お子様に「はい・いいえ」では答えることが出来ない質問を投げかけ、考えさせることが必要です。

答えが返ってきたら、どんな答えだったとしても否定せず、そこから次を考えるようにして下さい。

否定をしてしまうと、せっかく一歩進んだのがそこで止まってしまいます。

時間はかかると思いますが、根気強くお子様と一緒に考えるようにしましょう。

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