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【コラム】学力差のあった双子のK兄弟と保護者の対応

双子のK兄弟

今まで塾で指導をしてきて、双子の塾生が何組かいました。

特に印象に残っているのが小学6年生から塾に通ってきたK兄弟です。

双子の男の子で、とても性格の良い兄弟でした。

高校受験まで塾に通い、受験後は違う高校に通うことになりました。

学力差があったので、それぞれに合う高校を受験したことになります。

そんな双子のK兄弟について見ていきましょう。

小学6年生で塾に来た双子のK兄弟

小学6年生の1学期にK兄弟は塾に来ました。

入塾テストの結果を見ると、そんなに差はありませんでした。

二人とも基礎はよく出来ている感じです。

塾に来る前から、しっかりと自宅学習が出来ていたのでしょうね。

明るい性格の2人でしたので、塾のクラスにもすぐ溶け込んで友達が出来ていました。

授業中は楽しく授業を受けながらも、しっかりと理解をしており、テストの結果も良かったです。

また、宿題も毎回しっかりやってきていました。

普段からご家庭でお母様がしっかりと管理をしている感じがしました。

中学1年生になった双子のK兄弟

中学1年生になったK兄弟。

中学生になっても素直なとても良い兄弟でした。

科目により段々と学力差が出始めてきます。

特に数学では弟の方が解くスピードが圧倒的に早くなっていました。

兄も数学の成績が悪いというわけではないのですが、弟の方が毎回テストの結果は良かったです。

国語と英語については殆ど差はありません。

中学1年生のうちは小学6年生の頃と同じ感じで過ぎていきました。

中学2年生から個別指導に変更した双子の塾生

中学2年生になる直前に行った個別面談で、お母様から相談がありました。

「兄弟で数学の学力差が出てきており、個別指導にした方が良いでしょうか」といった内容でした。

そこで、国語と英語を通常のクラスで受講してもらい、数学だけ兄弟で別々に個別指導にすることにしました。

弟の方が進み具合は早いですが、兄は気にすることなく自分のペースで進めていました。

それぞれが自分のペースで進めることにより、成績は2人とも中学1年生の頃に比べ上がっていきました。

中だるみの学年といわれる中学2年生の時期も、K兄弟はしっかりと勉強することが出来ました。

中学3年生になり志望校選びを始めたK兄弟

中学3年生になっても、素直でしっかりと勉強をするK兄弟。

それぞれが志望校選びを始めました。

兄は大学受験をしたいとのこで、付属校以外の学校から志望校を探しています。

弟は早慶付属校に魅力を感じ、完全に早慶狙いとなっています。

弟の成績であれば十分早慶付属校に合格出来るレベルです。

問題は兄の志望校選びでした。

付属校以外で志望校を探すと、なかなか希望に沿う学校がありません。

【兄の希望】

  • 大学受験を目指す進学校
  • 通学時間1時間以内
  • 男女共学

上のような学校を一緒に探していたところ、「都立でも狙えますか?」といった質問を受けました。

都立となると5教科受験となり、内申点も重要になってきます。

K兄弟は学校でもしっかりしていたため、内申点はとても良かったです。

問題は理科・社会の勉強ですが、夏前だったため時間はあります。

関連記事>>【高校受験】直前期の最後の追い込みは理社がおすすめです

 

元塾講師:都立高校ならどこがいいの?

K兄:日比谷です!

内申点は問題ありません。

国語・数学・英語の成績も大丈夫です。

理科・社会で点数が取れれば合格の可能性は十分あります。

あとは、押さえの学校をしっかりと選べば狙っていけると思います。

兄は都立日比谷。

弟は早慶付属。

志望校も決定しました。

双子のK兄弟の受験結果は

いよいよ受験の時期となりました。

1月の試し受験は兄弟とも問題なく合格。

弟は立教新座も無事に合格。

次の受験校は弟の慶應志木です。

特に緊張している感じも見られないので、上手くいくかなと思っていました。

慶應志木の受験から戻ってきた弟の様子がおかしい。

話を聞いてみると、数学が全く出来なかったとのこと。

気持ちを入れ替えて早稲田本庄の受験に臨ませます。

その頃、兄は黙々と理科・社会の勉強をしています。

弟は慶應義塾、早稲田高等学院の受験を終え受験終了です。

兄は引き続き理科・社会の勉強をしています。

【弟の結果】

慶應志木(不合格)

早稲田本庄(合格)

慶應義塾(合格)

早稲田高等学院(合格)

進学は慶應義塾に決定しました。

残すは兄の都立日比谷の受験です。

特に緊張する様子もなく、受験会場に入っていきました。

試験が終わった後、出来具合を確認すると、「普通」との返答でした。

【兄の結果】

都立日比谷(合格)

受験が終わってみると、K兄弟は希望する学校に合格することが出来ました。

まとめ

双子の兄弟であっても「学力差」は出てきます。

また、高校から別々の学校に進学することもあります。

中学2年生になる時のお母様の対応(数学を個別指導に変更)が、志望校合格につながったのです。

学力差がある科目については、それぞれのペースで勉強出来る個別指導に変えたことで、成績が上がっていきました。

双子の場合、小学生の頃は何でも一緒ということが多くあるかもしれませんが、中学生になったらそれぞれの個性を考えて対応をしていくことが大切です。

高校生なったK兄弟、兄はたまに塾に顔を出してくれました。

弟は高校生活を満喫しているようですが、兄は自分のペースで受験勉強を進めていました。

高校3年生になると、兄も塾に来なくなってしまいましたが、それぞれのペースで頑張れるK兄弟ならば、希望する進路に進めたのではないかと思っています。

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