首都圏の中学受験コースで使用されているテキストはほぼ3種類だと思われます。3種類とは、「四谷大塚・日能研・サピックス」のテキストです。
どのテキストも長年の実績があり、甲乙つけがたいものがあります。しかし、テキストだけが中学受験の合否を決めるものでないことも確かです。中学受験に成功するためには良いテキストを使って、良い授業を提供する塾でないといけません。そして、ご家庭でお子様が自主的に勉強に取り組める環境が準備されていることも大切です。
2017年11月1日 追記
合格実績から見ると
合格実績から見るとサピックスが頭一つ抜けています。
もちろんサピックスのテキストを使用しているのは言うまでもありません。社会科では覚える量が多いと聞きますが、それも合格実績に影響しているのではないでしょうか。
日能研も合格実績には定評があります。
ただ、ここ数年陰りが見えてきたかなと思うところもあります。「栄冠への道」へは一時期凄い評判が良かったのを覚えています。しかし、出し惜しみしていたこともあり、海外の提携塾では使わせてもらうことが出来ませんでした。(最近はどうなっているのか分かりません)
お子様が「本科テキスト」と「栄冠への道」を使って成績が上がっている場合は、問題ありませんので、ペースを崩さず頑張ることが大切です。
四谷大塚の「予習シリーズ」は昔から評判がいいです。
四谷本体だけでなく、提携塾(早稲田アカデミーなど)でも使用されているので、合格実績はグループ全体でのものとして見ることが大切です。それでも素晴らしい実績が出ています。私も「予習シリーズ」を使って指導しておりましたが、良く出来ているテキストだと思います。「予習シリーズ」という名称ですが、1人で勉強するのは難しいかもしれません。塾でしっかり教えてもらい、毎週のテストで出来具合を確認することが大切です。
その他の中学受験コースのテキスト
四谷大塚・日能研・サピックス以外の中学受験用のテキストでは、「新演習」というものがあります。実績面から見ると少し不安が残ります。「新演習」に合わせた毎月のテストがありますが、これだけではお子様の実力を把握することは到底不可能です。母集団が大きくないので、必ず他の模試を受験するようにしましょう。特に上位校を目指すのであれば、四谷大塚・日能研・サピックスの模試を受けることをおすすめします。
新演習を使用している場合、付属の副教材も一緒に勉強していくと効果的です。演習量が増えるので、単元ごとの定着を図ることが出来ます。新演習+副教材でセットと考えるようにしましょう。
入塾する前に確認をしましょう
四谷大塚・日能研・サピックスへ直接通うことにするのであれば問題ありませんが、その他の塾へ通うことを考えられている場合は、事前に使用テキスト・模試の種類を確認しておくことをおすすめします。
一度入塾してしまうと、入塾金や教材費がかかってしまうので、費用的に高額になります。途中で変更するとなると、新たにテキストを購入する必要もありますし、カリキュラムの関係から未習単元が出てしまう可能性もあります。そういったことも含め、最初に確認をしっかりしておきましょう。
まとめ
中学受験の勉強はどの科目も難しいです。算数であれば、特殊算をはじめ面積などを出す問題も小学校のレベルとは違い、格段に難しくなっています。国語も記述式問題が多く出題されるようになっていますし、慣用句やことわざも沢山覚える必要があります。
理科・社会も中学校で習うこと以上の知識を必要とすることがあり、大変難しくなっています。そういった勉強をしていくにあたり、お子様に合ったテキストを選ぶことが大切です。もちろん中学受験を目指しているので、専門のテキストを使用することをおすすめします。各塾の実績を参考にされることもあるかと思いますが、お子様に合った塾・テキストを選ぶことが合格への一番の道だと思います。
塾なしで中学受験を目指そうと考えている方へ
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