最近の中学受験では4科校の割合が増えています。上位校だけでなく、中堅校であっても4科目受験となり、4教科の勉強が必要となってきます。4教科あるとどうしても苦手としてしまう科目が出てくるものです。
今回は理科を苦手としてしまっているお子様の対策を考えてみたいと思います。
分野別に克服していく
中学受験で出題される理科の分野は大きく4つに分かれます。4つの分野は「生物分野」「化学分野」「地学分野」「物理分野」で、中学受験ではほぼ均等に出題されます。
「生物分野」は暗記することで得点源にすることが出来ます。「化学分野」「地学分野」「物理分野」は覚えることの他に、計算問題もあります。何を苦手としているのかを把握することから始めてみましょう。
理科が苦手なお子様の場合、上記4つの分野全てが苦手というわけではなく、限られた分野を苦手にしていることが多くあります。そして、苦手分野があることによって、理科全てを苦手と思い込んでしまっていたりもします。
毎週の理科の学習はカリキュラムが決まっており、分野別に進んでいくわけではありません。そのため、苦手分野を克服することなく先に進んで行ってしまいます。数週間後にまた苦手分野の単元になると前に習ったことを消化していないため、更に分からなくなってしまうという悪循環が起こっている可能性があります。
そこで徹底して苦手分野を克服する時間を確保することが必要となります。毎週のカリキュラムが決まっているため、塾からの説明では「講習会で復習をします」と言われることが多いのではないでしょうか。しかし、これは「講習会に参加してもらう」ことを目的としていたりもします。また、講習会での復習はお子様の苦手分野だけというわけでもありません。講習会で復習をするからと安心していると、いつまでも苦手分野を克服することが出来ないかもしれません。
苦手分野の克服法
まず、テキストの目次を確認し、お子様が得意としている単元の学習をする週にまとめて苦手分野の復習を取り入れることをおすすめします。塾ではすすめない方法かもしれませんが、長い目で見ると、苦手分野を早めに克服しておくことが総合点でプラスになります。
苦手分野の復習をする際には、テキストの他に参考書と問題集を準備しておくと更に効果的です。用語で分からないものがあったり、実験で出てくる物質の種類が違ったりするので、塾のテキストだけで学習するよりも分かりやすくなります。
- 参考書としての使用に便利です
- 問題は参考程度になります
- 解説と問題が単元別になっています
- 苦手分野だけをやってみる価値ありです
まとめ
理科が苦手なお子様の場合、どの分野が苦手なのかをはっきりさせることが重要です。そして暗記分野であれば時間をかけて覚える作業をしましょう。計算分野が苦手であれば公式を覚え、類題を解きまくるようにしてみましょう。
模試や塾での確認テストで得点が取れるようになってくると、理科に対する苦手意識が無くなります。そうなっていくと自信が持てるようになり、自分から勉強をするようになります。
お子様は塾で言われたこと以外のことを自分からするのは難しいと思います。まずは苦手分野克服のための時間の確保を保護者の方がしてあげるようにしましょう。