塾講師をしていた頃、「男の子への教え方」と「女の子への教え方」で、違いを持たせていました。
「男の子への教え方」では、女の子には上手くいかないこともあり、その逆もありました。
特に算数・数学では、男の子と女の子では違う感覚がありました。
今回は、「男の子への教え方」と「女の子への教え方」について考えてみたいと思います。
男の子への教え方
算数・数学に根拠のない自信を持っている男の子が多くいます。
「何となく答えが合っていた」というケースが、多くあるのも男の子です。
では、どのような対応をすると、男の子に効果的かといいますと、「式の意味を教えて」と聞くことです。
何となく式を作り、答えが合っていた場合、答えることが出来ないと思います。
「式の意味」を答えることが出来なかった場合、少し問題をひねられると手が出なくなります。
ただ、ここで問い詰めるのではなく、少し難しい問題を与え、自分で「式の意味」が理解出来ていなかったことに気づかせることが重要です。
男の子の場合、「自分で問題を解きたい」と思う傾向が強いです。
したがって、理解が出来ていなかったことに気がつかせ、自分で理解が出来るようにさせましょう。
もちろん、1人では理解出来ない場合もあると思いますので、そのときは塾の講師に質問をするようにさせるのが良いと思います。
女の子への教え方
算数・数学を苦手にしてしまう女の子が多くいます。
理由は、「間違えることを嫌う」「不安がある」「抽象的なことが苦手」などが挙げられます。
「間違えることを嫌う」ことに対して、最初は簡単な問題から取り組むようにさせることが大切です。
また、簡単な問題が解けるようになったからといって、すぐに応用問題に進むのではなく、基本レベルの問題を何題も解かせることにより、自信をつけさせることが効果的です。
「このレベルの問題までなら解ける」ということを意識させるようにしましょう。
「不安がある」ことに対しても、基本レベルが確実に解けるようになると、だんだんと変わってきます。
女の子の場合、いきなり難しい問題にチャレンジさせることを避け、基本レベルを繰り返し解かせることにより、自信が持てるようになっていくケースが多いです。
「抽象的なことが苦手」な女の子が多くいます。
したがって、なるべく具体的に問題を理解させることが大切です。
たとえば、時速100kmの車で2時間走ると何km進むかを、高速道路を走っているときに確認させたりすると良いでしょう。
具体的なイメージが出来るようになると、スムーズに問題に取りかかることが出来るのも、女の子の特徴です。
まとめ
男の子と女の子では、違った感覚があります。
特に算数・数学に対しての取り組みで違いあるように思います。
男の子の場合、ゲーム感覚で問題に取り組み、間違えることに対してのプレッシャーが少ないように感じます。
女の子の場合、間違えることに対してのプレッシャーが強く、確実に解けるようになるまでは、1人で解こうとしないことがあるように思います。
特に小学生のうちは、上記の傾向が強いのではないでしょうか。
したがって、男の子には少し難し目のテキスト・ドリルを与え、女の子には基礎レベルのテキスト・ドリルを与えるのが効果的だと考えます。
男の子には、自分のレベルをしっかりと意識させる、女の子には自信をつけさせるような方法を考えてあげることが必要だと思います。
もちろん、個人差がありますので、お子様の性格を見て、対応を変えていくことも検討してみるようにして下さい。
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