小学生の1日は、
- 起床
- 朝食
- 登校
- 学校の授業
- 下校
- 自由時間
- 夕食
- 入浴
- 就寝
多くの人は上記のようではないでしょうか。
使える時間は同じくらいなのに、どうして学力差が出てしまうのか考えてみたことはありますか。
塾の講師をしているときに、成績の良いお子様と成績の悪いお子様にはどんな違いがあるのか考えたことがあります。
お子様がテストを受けている様子をみて、集中力に違いがあるのではと個人的には思いました。
テスト時間はだいたい50分ですが、時間内ずっと集中して受けているお子様の方が結果は良くなっていました。
また、普段成績が良くないお子様も集中してテストを受けているときは、いつもより成績が良くなっていました。
もちろん集中力だけの違いではないかと思いますが、使える時間が同じであれば集中して勉強する方が効率が良いと思います。
今回は小学生の集中力について考えてみたいと思います。
成功体験を増やす
クリアすることが出来るレベルの目標を設定してあげると、お子様は集中して取り組むことが出来るようになると思います。
例えば、普段50点前後のお子様に「塾のテストで90点以上を取ろう」という目標を伝えても最初から無理だと思ってしまうでしょう。
そうするとテストを受けるときに、集中して取り組むことは難しくなってしまいます。
普段50点前後のお子様であれば、「次回は60点以上を取ろう」という目標を伝えれば、頑張れば取れるかもと思ってもらうことが出来、集中してテストを受けることが出来ると思います。
テストの結果を見て、60点以上が取れていれば自信を持つことも出来るようになります。
お子様は成功体験をすることにより、自信を持つことが出来るようになります。
ここで注意が必要なのは、「次回は70点以上を取ろう」といったようにすぐに目標を上げることは避けるようにしましょう。
せっかく60点以上が取れて自信を持ち出したところですので、「次回も60点以上を取ろう」と同じ目標を設定し、安定して60点以上が取れるようにすることが大切だと考えます。
何度も成功体験をすることにより、テストに対する取り組み方が自然と変わってくることでしょう。
最初はクリアすることが出来そうな目標を設定し、集中力をつけさせることが大切です。
お子様に興味を持たせる
自分の好きなことであれば集中して取り組むことが出来ると思います。
例えば、電車が好きなお子様であれば、大人が知らないような路線や駅、時刻表などを覚えていることがあります。
他にも、好きなスポーツであれば、プロ選手の名前や成績などを覚えていることもあるでしょう。
興味があることであれば、自然と集中して取り組むものです。
そこで、勉強であってもお子様が興味を持てるような工夫をしてあげる必要があります。
具体的に考えてみますと、例えば「漢字」の勉強をする際に、ただ暗記させるだけよりも、漢検を利用するなどして目標を持たせるようにした方が、興味を持つことが出来ると思います。
関連記事>>【コラム】1ヶ月で漢検3級に合格した中3のKくん
漢検以外にも、社会や理科に興味を持たせるようにするため、図鑑などを利用するのも良いでしょう。
関連記事>>小学生のお子様に読んでもらいたい本(ジャンル別)
お子様が興味を持つことが出来ると、自然と集中して取り組むことが出来ると思います。
保護者の方は、どうやってお子様に興味を持たせるかを考えることが大切です。
原因探しと部分的評価
上記のように目標を設定したり、興味を持たせる工夫をしても上手くいかないこともあるでしょう。
上手くいかないからといって、怒ったり諦めてしまっては、それ以上先に進むことは出来ません。
まずは原因探しをすることが重要です。
例えば塾のテストの結果をみて、点数だけ確認して終わりにしていては次に繋がりません。
具体的にどこが出来ていないのか、どんな勉強方法をしていたのかなどをしっかりと確認する必要があります。
また、目標に届かなった場合、お子様はがっかりすることでしょう。
しっかりとフォローをしてあげないと、次に繋がりません。
そこで、部分的評価が効果的だと思います。
算数のテストであれば、「計算問題は全部あっていたね」とか「最後の難しい問題が出来ていたね」といったように、出来ている箇所を見つけて褒めることが重要です。
同じように国語のテストであれば、「漢字は全部あっていたね」とか「知識問題は全部あっていたね」といったような感じで褒めてあげることが大切です。
少しずつでもお子様の成長に繋がる方法を考えてあげるようにしましょう。
まとめ
小学生のうちは、使える時間は他のお子様とほとんど変わりはないと思います。
限られた時間内で勉強するのであれば、集中して取り組んだお子様の方が出来るようになるのではないでしょうか。
毎日の積み重ねがテストの結果として出てくると思います。
「いかにして集中力を身につけさせるか」を保護者の方は考えることが大切です。
「勉強しなさい」とだけ言うのではなく、いろいろな工夫をしてあげるようにしましょう。