小学5年生から中学受験の勉強を始める方もいるのではないでしょうか。
周りの友達は1年早く中学受験の勉強を始めていて、焦ることもあるでしょう。
しかし、焦っても成績は上がりません。
1年のハンディキャップを、どうやって克服するかを考えることが大切です。
今回は、小学5年生から中学受験の勉強を始めることになった方の対策について考えてみたいと思います。
1週間のペースを早く掴む
中学受験の勉強を始めると、時間に追われることになります。
あれもこれもとなってしまうと、何も身につかないまま時間だけが過ぎてしまいます。
そこで、1週間のペースをしっかりと掴むことが重要になってきます。
塾に通っている場合
小学5年生から塾に通いだした場合、塾がある日とない日で自由に使える時間が変わってきます。
塾がある日は、夕方から夜まで塾で勉強となるため、その他の勉強をするのは難しいのではないでしょうか。
小学5年生のうちは、塾でしっかり勉強し、帰ってからは軽く見直しをする程度で良いでしょう。
その日のうちに見直しをすると、解き方が分かると思います。
逆に、数日経ってから見直しや宿題をすると、解き方を忘れてしまっている可能性があり、労力が増えることになってしまいます。
僅かな時間で構わないので、その日のうちに見直しをすることが大切です。
塾に通っていない場合
小学5年生で塾に通わずに中学受験を目指す場合、1週間のスケージュールを自分で考える必要があります。
以前に書いた、こちら『塾なし中学受験をする方法を元塾講師が考える(小4〜小5)』を参考にしてもらえたらと思います。
塾に通っている子と同じか、それ以上の勉強時間を確保することが大切です。
また、分からない問題が出てきた場合、保護者の方が助けてあげる必要があります。
したがって、お子様と一緒に中学受験の勉強をすることになる可能性があります。
同時進行で志望校選びをする
行きたい学校があって、中学受験の勉強を始めたのであれば、志望校は決まっていることでしょう。
しかし、併願校などは決まっていないことが多いのではないでしょうか。
6年生になってから学校選びをするのでは、時間が足りなくなってしまう可能性があります。
また、お子様のモチベーションを高めるためにも、早めの学校選びが重要になってきます。
首都圏には多くの私立中学校があるので、お子様に合いそうな学校をしっかりと探してあげることが必要です。
中学受験の志望校選びは、お子様だけでは限界があるので、保護者の方が率先して行うようにして下さい。
4月くらいから「私立中学のガイド本」が発売されるので、まずはどんな学校があるのかを調べてみると良いでしょう。
ガイド本を見て、ある程度絞ることが出来たら、計画的に学校見学をするようにしましょう。
実際に学校を見ることで、お子様に合うかを確認することが出来ます。
また、お子様と一緒に学校見学に行くと、モチベーションが高まることが多くあります。
中学受験の勉強と並行して、小学5年生のうちから志望校選びをするようにしましょう。
理科・社会の暗記
小学4年生から中学受験の勉強を始めている方と差がついてしまっているのが、理科・社会だと思います。
中学受験の理科・社会の勉強は細かい知識まで覚える必要があります。
例えば、社会の地理で出てくる日本三大急流というものがありますが、ご存知ですか?
日本三大急流
- 最上川
- 富士川
- 球磨川
中学受験の勉強をしていないと、分からないと思います。
小学5年生から4科目で中学受験の勉強を始めた場合、理科・社会の暗記の時間を確保することが大切です。
闇雲に暗記をしても、なかなか覚えることが出来ないでしょうし、まず何を覚えたら良いのかが分からないこともあるでしょう。
市販の基本が確認出来る参考書・問題集を準備しておくと、勉強がしやすくなると思います。
算数を苦手にしないことが重要
小学5年生の算数は、だんだんと難しくなっていきます。
特に、夏過ぎからは入試に出題される単元が多くなってきますので、難易度が上がります。
中学入試では、算数で差がつく学校が多くあるので、5年生の間に算数を苦手にしないことが重要です。
女の子は算数を苦手にしてしまう人が多いので、特に注意が必要です。
まずは各単元の基本問題を確実に解けるようにすることから始めましょう。
基本問題が解けないと、応用問題も解けません。
焦って全ての問題を解こうと思わず、単元によっては基本問題に時間をかけても良いと思います。
難しい単元は、長期休みの期間に時間をかけてじっくりと取り組むようにすると良いかと思います。
まとめ
小学5年生から中学受験の勉強を始めると、それまでと生活のリズムが変わってきます。
まずは1週間のスケジュールを立て、それを守っていくことが重要です。
また、中学受験の勉強と平行して、志望校選びを始める必要があります。
数多くの私立中学校の中から、お子様に合った学校を探すのは、すぐ出来ることではありません。
6年生になって焦ることのないよう、準備をしていきましょう。
中学受験の経験は、お子様にとっても保護者の方にとっても、良い経験になることでしょう。
小学5年生から2年間という長い期間ですが、ぜひ頑張って合格を勝ち取って欲しいと思います。