Sさんは、明るく元気いっぱいの生徒でした。
塾には中学1年生の3学期から来ていました。
高校受験は慶應女子に合格。
とても頑張り屋だったので、結果がわかった時、全講師も喜んでいたのを覚えています。
しかし、Sさんの受験勉強は大変だった時期もあります。
それでも最終的に志望校の慶應女子に合格出来て本当に良かったです。
今回は、慶應女子に合格したSさんの勉強の様子と、隠された秘密について見ていきましょう。
塾に来たばかりの頃
中学1年生の3学期に塾に来たSさん。
入塾テストの結果がとても良く、一番上のクラスに入ることになりました。
学校の成績も良いようで、周りの友達も「Sさんなら当然か〜」という感じでした。
ただ、荒削りなところがあり、まだまだ安定はしていないという感じです。
具体的には、漢字が弱いようで、もったいない失点をしていました。
そのことをSさんに軽く伝えたことがあります。
塾にはすぐ慣れ、友達とも楽しそうに授業を受けていました。
中学2年生でスランプに
中学2年生になったSさん。
最初は調子良く勉強をしておりましたが、2学期から数学の成績が伸び悩んできました。
最初はそれほど気にしてなかったようですが、テストの結果が連続で悪くなってきた段階で、Sさんも悩み始めました。
まだ志望校をはっきり決めてはいませんでしたが、「大学付属の高校に行きたい」と言っていました。
周りの友達も大学付属の高校進学を目指しており、一生懸命頑張っています。
Sさんも数学を何とかするため、授業前や授業後に数学の講師に質問している姿を見かけるようになりました。
それでも中学2年生の間は、数学の成績が足を引っ張る結果となってしまいました。
中学3年生になって自習室に来るように
中学3年生になって、自習室でSさんを見かけることが多くなりました。
今までは部活や習い事があって来れなかったが、全て整理したとのことです。
Sさんが本気モードになりました。
ほぼ毎日、自習室に来るようになったSさん。
そして、数学の質問をいつも担当講師にしていました。
学校の数学は問題なく出来ていましたが、難関高校向けの数学となると、Sさんでも苦戦が続きます。
それでも、中学3年生の2学期になると成績が上がってきました。
本当に毎日数学を頑張っていた結果だと思います。
志望校は慶應女子に決定
Sさんが志望校を慶應女子に決定したのは、中学3年生の夏休みでした。
数学の成績に不安はあったようですが、大学付属校の最難関である慶應女子を目指すと決めたSさん。
9月になって過去問を解いてみると、思ったような点数は取れませんでした。
やはり数学が厳しく、国語ももったいない失点があり、得点が伸びてきません。
初めての過去問の結果を見たSさんは落ち込むことなく、しっかり弱点の分析をしていました。
今までは数学の質問だけしていましたは、国語の質問にも来るようになりました。
特に、国文法を完璧にすることを目指し、細かい点まで確認をしていました。
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受験した学校は2校だけ
志望校を慶應女子に決めたSさん。
押さえも兼ねた試し受験は、栄東に決定。
栄東の受験は無事に合格。
次は慶應女子の受験です。
というか、Sさんは他の学校は受験しないとのこと。
保護者の方とも面談をしましたが、慶應女子がダメだったら栄東に進学するので、他の学校は受験しませんと言っておりました。
願書提出の締切もあるので、Sさんに再度確認しても、他の学校は受験しませんとのこと。
結局、願書を提出したのは栄東と慶應女子の2校だけで、最終的に受験した学校も2校だけでした。
慶應女子に合格したSさんの秘密
栄東の受験が終わった後も、毎日自習室に来ていたSさん。
いつもと同じで数学の勉強をメインでしていました。
授業が終わり、自習時間も残り30分となった頃、Sさんが私のところにきました。
Sさんの担当ではないので、どうしたのかなと思っていると、
「入塾してから毎日漢字の勉強してました」
とノートを見せてくれました。
入塾したての頃、漢字でもったいない失点をしているとアドバイスをもらったので、毎日漢字の勉強をするようにしたとのこと。
確かに、軽く伝えたことがありましたが、まさか毎日漢字の勉強をしていたとは。
Sさんは講師たちからのアドバイスを聞き漏らさず、言われたことをすぐ実行に移していました。
その頑張りの結果が慶應女子の合格につながったのでしょう。
まとめ
受験が終わった後も、友達と一緒に塾に遊びに来てくれたSさん。
慶應女子に入学し、毎日楽しい学校生活を送っているようです。
友達の何人かも慶應女子に進学し、今でも仲良く遊んでいるとのこと。
希望する学部に進学出来るよう、学校の勉強を頑張っていたSさんたち。
残念ながら、私の転勤により、希望の学部に進学出来たかは分かりません。
しかし、頑張り屋のSさんであれば、大丈夫でしょう。
ちょっとした講師のアドバイスをしっかり守って勉強を続け、見事慶應女子に合格したSさん。
Sさんの受験を終え、アドバイスを自分の事として受け入れ、効率的に勉強をすることが大切だと感じました。