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【コラム】御三家中合格までの道のり

御三家中 合格

東京にある御三家中というと、男子は開成・麻布・武蔵、女子は桜蔭・女子学院・雙葉のことを指します。

これらの学校への合格実績を伸ばそうと各塾が必死になっています。

御三家中の合格実績だけで見ると、SAPIXが完全に頭一つ抜けています。

だからと言って中学入試のためにSAPIXに通うのが良いともいえません。

お子様に塾の方針が合っていないと途中で挫折してしまうことが多々あります。

まずは体験授業でお子様に合う塾選びをすることが大切です。

体験授業を受ける際の注意点を下記にまとめてみました。

関連記事:【塾選び】塾関係者が教えたくない無料体験授業について

また、御三家中はどの学校も特色がありますので、学校選びもしっかりとする必要があります。

また、入試問題も学校ごとに特色がありますので、早い段階で保護者の方が目を通しておくと良いでしょう。

新卒1年目の試練

私が新卒で入社した大手進学塾のある教室での1年目。

小6中学受験コース下位クラスの担当になりました。

もちろん他の学年の授業もあり、就業時間の半分以上は授業をしてました。

小6クラスの人数は12名

男の子と女の子がちょうど半分くらいだったと思います。

本部校で担当科目の指導研修などを受けながら、授業を行っておりました。

2学期になり、大きな模試を受けるようになると、厳しい結果が返ってくるようになりました。

先輩講師が進路指導を担当しておりましたが、相当悩んでいたのを覚えております。

1月から始まった中学入試

受験当日はなるべく多くの学校に応援に行きました。

受験結果は当日、もしくは翌日には発表されます。

朝は学校へ応援に行き、昼からは教室で発表の連絡待ちをしていて、電話が掛かってくるとドキドキしながが出ていました。

初年度の結果は正直良くありませんでした。

中学入試の厳しさを知ることになりました。

先輩講師も責任者もがっくりしていたのを今でも覚えております。

2年目に初めて御三家中への合格者が出ました

1年目の反省をしながら、2年目も小6中学受験コースの担当となりました。

初年度と違う点は、上位クラスの担当になったことです。

そのクラスには御三家の武蔵中を志望している生徒がおりました。

2学期からは塾内の特別コースにも通うようになり、武蔵目指して頑張っていました。

私も特別コースの担当者に教室では何をすれば良いかを毎週聞いてました。

模試の結果を見ると、毎回合格率は50%となっており微妙なラインです。

それでも保護者、生徒とも最後まで武蔵一本で行くと決めていて、ぶれることはありませんでした。

2月1日受験日

私は他の生徒の応援に行くことが決まっており、武蔵中へは責任者が応援に行きました。

後は結果が出るのを待つばかりです。

結果の電話はたまたま責任者が出ました。

座って電話に出ていた責任者が立ち上がりガッツポーズ!

見事、武蔵中合格を勝ち取ってくれました。

2年目にして初の御三家中合格者です。

3年目以降

3年目に再び武蔵中志望の生徒を担当しました。

その生徒も無事武蔵中合格を勝ち取ってくれました。

4年目には開成中志望の生徒を担当しました。

御三家の中で最難関です。

その生徒は入試当日風邪をひいてしまい、保健室受験となりました。(保健室受験となったのを知ったのは、試験が終わってからです)

体調が悪くても頑張ってくれた生徒。

見事に開成中合格を勝ち取ってくれました。

5年目には初めて女子学院志望の生徒を担当しました。

女子御三家は初めてでしたが、頑張ってくれました。

その生徒も無事女子学院合格を勝ち取ってくれました。

その後も何名かの御三家中合格者の担当をしておりました。

御三家中に合格した生徒を見ていて思ったことは、最後まで保護者も生徒もぶれないということです。

絶対にその学校へ行くんだ」という気持ちが結果に繋がっていると思います。

また、塾での指導も効果はあったと思いますが、それ以上に本人が頑張った結果が御三家中合格に繋がったと思います。

塾講師として最後に中学受験の指導をしたのは、もう何年も前のことになります。

それでも当時のことは忘れません。

武蔵中へ行った生徒や開成中へ行った生徒も、今では社会人となって活躍していることでしょう。

今年、御三家中学を受験する保護者の方へ

お父様やお母様がぶれてしまうと、お子様は不安になります。

最後までお子様を信じてあげて下さい。

たとえ模試の結果が悪かったとしても、御三家中の場合、記述式問題が多いですので、模試の結果だけでは判定出来ないことがあります。

したがって、模試の結果を見て保護者の方が一喜一憂するのではなく、「併願校選び」や「体調管理」など、出来ることをしっかりとしてあげることが重要です。

また、志望校別クラスに通っている場合は、その担当講師にいろいろと相談をしてみると良いかと思います。

志望校別クラスの担当講師は、今までに多くの御三家中合格者を出しているので、的確なアドバイスをくれることでしょう。

皆様にとって中学受験が良い経験になることを願っております。

小学4年生以下の御三家中を目指している方へ

現在小学4年生以下の方で、御三家中を目指している方は、まずは志望校を決めることから始めましょう。

上にも書きましたが、御三家中でも校風が違うので、お子様に合った学校を選ぶことが大切です。

また、通学時間も志望校選びの重要なポイントとなってきます。

中学生のうちは片道1時間程度が通学時間の目安となります。

志望校が決まりましたら、早い段階で過去問に目を通すようにしましょう。

御三家中の入試問題は、記述式が多いと思います。

まずは、「書く」ということが大切になってきます。

最初から上手な解答を作ることは難しいですが、「何も書かない」「何も書けない」では大変です。

小学5〜6年生になる前に、記述式の問題であっても必ず「書く」ということが出来るようにしておく必要があります。

生徒が答えを書いてくれると、担当講師は「どこが違うのか」「どこまで理解出来ているのか」が分かります。

その上で、何をしたら良いかを考え、アドバイスをしていくので、小学4年生までに「書く」ということが出来るようにしておくことが重要です。

といっても、テキストや題材がないと「書く」ことは出来ません。

「書く」ことに絞って通信教育を受講するのも一つの手です。

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無料の体験キットに取り組んでみて、お子様がやる気になったら継続を検討してみると良いでしょう。

もちろん市販のテキストでも、お子様がやる気になれば問題ありません。

いろいろと試してみて、お子様に合う方法を見つけてあげてください。

関連記事:【中学受験】国語の記述問題の対策

まとめ

今までに御三家中に合格した生徒を何人か見てきました。

どの生徒も非常に努力をしていたのを覚えています。

また、どの生徒も最後まで志望校がぶれませんでした。

過去問に取り組む時期には、しっかりと記述問題を書くことが出来るようになっていたのも共通点としてあります。

最初はなかなか上手に解答を作ることが出来ませんでしたが、それでもしっかりと「答えを書く」ことをしていました。

だんだんと慣れてきたのか、11〜12月頃には、しっかりとした解答を作ることが出来るようになっていました。

目標を決め、その目標に向かって努力を続けるということが、御三家中に合格する上で一番大事なことだと感じました。

これから御三家中を目指す方の参考に少しでもなれば幸いです。



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