中学受験のために家庭教師を雇っている場合、先生に進路相談をしても大丈夫でしょうか?
答えは、先生の指導経験によります。
プロ家庭教師であれば今までの経験からお子様の合格の可能性を判断することが出来ます。
大学生の先生の場合、今までの指導経験がどれくらいあるか確認が必要です。
小学6年生の場合、模試を受けていると思いますが偏差値だけで判断されてしまうと危険です。
小学4〜5年生の場合、現状とこれからの伸び具合を勘案しないといけませんが、経験が乏しいと答えることが出来ません。
結論として、家庭教師の先生に進路相談をする場合、今までの指導経験を確認してからにしましょう。
中学受験の特殊性
中学受験は高校受験以上に学校ごとに問題の傾向が違います。
開成中学校をはじめとする上位校は記述問題だけといった学校が多くあります。
また、算数のみの入学試験がある学校もあります。
そのため小学6年生の2学期からはお子様の志望校に合った対策をする必要があります。
カリキュラムが決まっている小学6年生の1学期までであれば心配ありませんが、志望校対策が必要となる小学6年生の2学期からは先生の力量により差がついてしまいます。
帰国生入試で受験する生徒の場合、一般入試以上に注意が必要です。
問題の傾向が一般入試と違ったり、作文や面接があったりするからです。
高校受験よりも個々に合わせた対策が必要なのが中学受験となります。
模試の種類
中学受験を目指す場合、塾で毎週・毎月受けるテストの他に大きな模試が何種類かあります。
首都圏の場合、
- 四谷大塚の模試
- 日能研の模試
- SAPIXの模試
- 首都圏模試センターの模試
上記の4つがあります。
小学6年生になって志望校判定をする模試として、①合不合判定テスト、②合格判定模試、③合格力判定模試、④合判模試があります。
御三家中の合格者数を見るとSAPIXが断トツ1位です。
ということは、SAPIX以外の塾にお通いの場合であっても、御三家中を志望している場合はSAPIXの合格力判定模試を1度は受験した方が良いでしょう。
中堅校を志望している場合は首都圏模試センターの合判模試の受験をおすすめします。
各模試の帳票には志望校の合格の可能性がパーセンテージで記載されています。
6校ほど記入することが出来るので、全部書くようにしましょう。
また、記入した6校以外の学校についても偏差値を参考にしたいという方もいるかと思います。
その場合は模試の種類にあった「中学学校案内」を準備しておくようにしましょう。
四谷大塚・SAPIX・首都圏模試センターの模試を受けている方
日能研模試を受けている方
塾と家庭教師併用の場合
塾と家庭教師を併用されている場合、塾の先生に進路相談をすると良いでしょう。
家庭教師の先生には科目指導だけをお願いし、進路相談は塾に任せると役割分担がしっかり出来ます。
塾の先生の方がお子様と接する時間が長いため、状況が詳しく分かると思います。
心配でついつい家庭教師の先生にも進路相談をする保護者の方がいますが、違うことを言われると更に不安になってしまうことでしょう。
もし塾の先生より家庭教師の先生の方が頼りになると思った場合は、家庭教師の先生にだけ進路相談をしていくのが良いと思います。
いろいろな情報を知りたいと思う場合は進路相談ではなく、学校情報・受験情報を聞くだけにし情報をもとに保護者の方が判断していくようにしてください。
今までの指導経験
大学生の家庭教師の先生の場合、以前に中学受験の指導をどれくらいしたことがあるかが重要になってきます。
自分が中学受験をしていたため家庭教師のアルバイトをしている場合もあると思います。
その場合、以前と学校のレベルが変わっていたり、男性の先生であれば女子校について、女性の先生であれば男子校について詳しくないと思います。
また、記述が多く出題される学校については模試の偏差値だけで合否の予測をするのが難しいため、実際に指導した生徒が受験したことがあるかが重要となってきます。
そのため担当の先生が大学生でしたら、どんな学校を受けた生徒を指導した経験があるかを聞いておくことが大切です。
プロ家庭教師なら安心です
プロ家庭教師というのは、家庭教師センターが独自に認定しています。
しかし、大手進学塾経験者(四谷大塚・日能研・SAPIX・早稲アカなど)がほとんどの集まりの家庭教師センター(中学受験家庭教師ドクター)があります。
大手進学塾で指導していた経験があると、相当多くの受験生を見ていると思います。
指導していた生徒以外にも、塾独自のデータがあり、どういった生徒が御三家をはじめとする難関校に合格しているかが分かります。
文系の先生であれば国語・社会、理系の先生であれば算数・理科の指導経験があるでしょう。
中にはオールマイティーな先生もいて、4科目の指導経験がある人もいます。(もちろん得意科目はあると思います)
大手進学塾での指導経験があるプロ家庭教師の先生であれば、安心して進路相談をすることが出来ます。
また、家庭教師センターをとおしてプロ家庭教師の先生をお願いしている場合、家庭教師センターに独自のデータがあったりもするので、更に安心出来ると思います。
まとめ
小学6年生になるとお子様の志望校のことで頭がいっぱいになると思います。
不安なことがあると、塾の先生や家庭教師の先生に相談したくなることでしょう。
もちろん相談すること自体は問題ありません。
しかし、先生の指導経験を事前に確認しておき、的確なアドバイスをもらえるかどうかを知っておく必要があります。
特に大学生の家庭教師・塾の先生の場合は注意が必要でしょう。
また、塾の先生と家庭教師の先生の言っていることが違う場合も注意が必要です。
その場合、今までの指導経験やお子様の状況把握の度合いが高い方の先生の話を聞く方が良い結果になるケースが多いと考えます。
塾によっては進学実績を出すため、多くの学校の受験を進めてくることがあります。
最終的な志望校決定は保護者の方とお子様の話し合いで決めることが重要です。
学校見学に行って雰囲気を見た上でお子様に合っているかを判断し、志望校を決めていきましょう。