中学受験の勉強を本格的に始めるのは、小学4年生からの方が多いです。進学塾でも中学受験に向けたコースが本格化するのも、小学4先生からが多いです。
ただ、小学4年生になるまでに準備をしておいた方が良いことがあります。それは「勉強の習慣付け」と「考える力をつける」ことです。
「勉強の習慣付け」はすぐに出来るものではありません。時間をかけて勉強することを身に付けていく必要があります。そのためにも早い段階から時間を決めて勉強をすることが大切です。
「考える力をつける」ことも自然と出来るようになるものではありません。お子様が自分から考えるようになるためには工夫が必要です。低学年のうちに自分から考えるようになると中学生・高校生になっても投げ出さないようになります。
今回は「勉強の習慣付け」と「考える力をつける」ためにはどうしたら良いのかを考えていきたいと思います。
勉強の習慣付けは低学年のうちに
低学年のうちに勉強の習慣付けが出来ているお子様は塾に通うようになったとき、すぐに自分のペースを掴むことが出来ます。
入塾説明の際に、「早く1週間のペースを掴みましょう」という話が出ることがあります。低学年のうちに勉強の習慣付けが出来ているお子様は最初から1週間のペースが出来ているので、スムーズに宿題をこなすことが可能です。逆に、塾に入ってから勉強の習慣付けを始めるお子様は、最初のうち苦労します。いっきに勉強量が増えますので、宿題をこなすだけで精一杯になってしまいます。
低学年の方が勉強の習慣付けをするのが楽だと思います。といいますのも、科目の内容が難しくないので、一人でスラスラと解けるからです。あまり考えることなく、問題が解けるので苦痛になりにくいということがあります。毎日30分「計算問題をする」とか、「音読をする」とかと決めて机に向かうことが大切です。
勉強の習慣を身に付けるためには、「決まった時間に決まった勉強をすること」が大切です。そのために保護者の方は「時間の管理」と「勉強する教材を準備しておく」ことをお子様のためにしてあげる必要があります。
>>【勉強の習慣】小学1年生のうちに漢字・計算ドリルに取り掛かる
考える力をつけるために
「勉強の習慣付け」が出来た後は、「考える力をつける」ことが大切です。
簡単な計算問題だけ解いていても力はつきません。少し難し目な問題を解くことが大切です。ただ、いきなり特殊算や複雑な面積などを求めることは出来ませんので、違った角度から考える力をつけさせる必要があります。
大手進学塾からも低学年用の教材が出版されています。将来的に中学受験を視野に入れているのであれば、進学塾の教材を使うことにより、塾に対するイメージをお子様につけさせることも出来ます。「勉強の習慣付け」が出来ましたら、大手進学塾から出版されている教材にチャレンジしてみることをおすすめします。
おすすめの教材
- 中学受験で有名なサピックスの市販教材
- 図形センスが鍛えられる
- Z会の市販教材
- 読む力の育成にもなります
- 国語が苦手な低学年の方におすすめです
まとめ
まずは低学年のうちに「勉強の習慣付け」をすることが大切です。その後、「考える力をつける」ために、少しずつ難しい問題にチャレンジしていきましょう。その際、解答・解説がしっかりしている教材を選ぶことが大切です。低学年のうちはお子様一人で「丸つけ直し」までするのは難しいので、保護者の方が一緒に「丸つけ直し」をしてあげるようにしましょう。そうするとお子様の苦手分野が見えてきます。苦手分野がはっきりと分かりましたら、早目に対策をしてあげるとその後の勉強がスムーズに進みます。
本格的な勉強が始まる前に、「勉強の習慣付け」と「考える力をつける」ことが重要なポイントとなって来ます。