第一志望校合格を目指して勉強しているわけですが、12歳の受験生には精神的な強さや安定感はありません。
中学受験をすると決めたとき、第一志望校はある程度決まっていたのではないでしょうか。
もし小学5年生の後半になっても第一志望校が決まっていないようでしたら、早急に検討をするようにしましょう。
小学6年生になったら、併願校をしっかり決めることも重要です。
試験日当日のメンタルによって合否が変わってしまうことが多々あります。
したがって、万一のためにしっかりとした併願パターンを組んであげることが保護者の方に求められます。
大学進学実績や学校の校風などを調べ、併願校もお子様に合った学校選びをしてあげるようにしましょう。
併願校の決め方のコツや、これから伸びそうな学校について見ていきましょう。
第一志望校を選んだ理由
併願校を選ぶにあたり、第一志望校を選んだ理由を考えてみましょう。
なるべく第一志望校と同じような学校を併願校に選ぶと良いでしょう。
第一志望校と同じような学校ですと、
- 家庭の教育方針に合っている
- お子様のモチベーションにつながる
上記の点で問題が出てくることはないでしょう。
また、後になってお父様やご家族の方からの反対が出る可能性も少なくなります。
例えば、「男子校でクラブ活動もしながら大学進学を目指したい」といった理由であれば、併願校も同じような男子校を探してあげるようにしましょう。
また、「大学は医学部に行きたいので理系に強い進学校を目指したい」といった理由であれば、第一志望校より偏差値は下がるかもしれませんが、理系に強い進学校を探してあげるようにしましょう。
第一志望校と同じような学校が見つからない場合、お通いの塾の担当講師に相談するのも手です。
今までの経験から何校か提案してもらえると思います。
その際、偏差値にこだわらないようにしましょう。
塾の講師をしていると、様々な学校の情報が入ってきます。
塾専用の学校説明会を実施している私立中学も多くあります。
中にはこれから人気校になって伸びそうな学校の情報があったりもします。
まずは提案された学校について調べてみて、ご家庭の教育方針と一致しているかを確認してみることにより新しい発見があるかもしれません。
偏差値だけにとらわれず、多面的に学校を調べてみることが大切です。
併願校選びは視野を広く
首都圏には多くの私立中学校があり、中には名前を聞いたことのない学校もあるかと思います。
偏差値を基準に考えてしまうと、優れた教育をしている学校を見落としてしまう可能性もあります。
また、人気校ではなくても素晴らしい大学進学実績が出ている学校があったりもします。
併願校選びでは、そういった学校を見つけることが大切です。
そのためにも、学校説明会や私学フェアなどへ参加するようにして下さい。
関連記事>>【中学受験】私立中学校の学校説明会の重要性とポイント
これから伸びそうな学校
個人的に、「これから伸びてくるのでは」と思っている学校をいくつか紹介したいと思います。
佼成学園(男子校)
- 入試回数が多いので併願パターンに組み入れ易い
- 奨学生制度を狙うことが出来る
- 卒業生数に対する大学合格実績が上がってきている
平成29年度の合格実績
国公立 | 27名 |
早慶上理 | 45名 |
GMARCH | 90名 |
2022年度の合格実績
国公立 | 28名 |
早慶上理ICU | 66名 |
GMARCH | 117名 |
東京純心女子(女子校)
- 午後入試があるので併願パターンに組み入れ易い
- 入学時の偏差値に対して、大学合格実績(現役)が素晴らしい
平成29年度の合格実績
国公立 | 7名 |
早慶上 | 10名 |
GMARCH | 36名 |
2022年度の合格実績
国公立 | 2名 |
早慶上理 | 8名 |
GMARCH | 41名 |
順天(共学校)
- 交通の便が良い
- 早慶上智+MRACHの合格実績が安定している
平成29年度の合格実績
国公立 | 34名 |
早慶上理 | 62名 |
GMARCH | 185名 |
2022年度の合格実績
国公立 | 26名 |
早慶上理 | 57名 |
GMARCH | 161名 |
上記の学校は偏差値的にはそれほど高くありませんが、大学合格実績が良いと思います。
他にも入学時の偏差値に比べ、大学進学実績が良い学校はあると思います。
そういった学校を見つけることが中学受験成功への道でもあります。
偏差値だけで学校を調べると気がつかないで終わってしまいます。
ぜひ時間がある時に学校のホームページを見たりして、色々と調べると良いでしょう。
- 偏差値以外で学校を調べることが大切です
- 中学受験がゴールではないと思います。
上記の学校につきましては、今後の受験動向と大学合格実績を注視していこうと考えております。
併願校選びの家族会議
第一志望校に関しては、家族全員で話し合いをしていることが多いと思います。
しかし、併願校に関してはお父様抜きで、お母様とお子様で決めてしまっていませんか?
併願校につきましても家族会議を開き、家族全員で家族会議をすることが重要です。
受験直前になって、お父様の反対意見で選び直しとなると、お子様は混乱してしまいます。
過去問を解き始める前に、家族会議を開き併願校についても話し合いをしておくことが重要です。
出来れば、会議の前にお母様がお子様とお父様に根回しをしておくと、話がまとまりやすいと思います。
関連記事>>【中学受験】父親が子どもの中学受験にどう関わるか
まとめ
中学受験の場合、5~6校受験することになると思います。
第一志望校についてはしっかり調べていると思いますが、併願校に関しても事前の調査が大切です。
年度によって難易度も変わってくる場合があるので、少し多めに調べておき、6年生の11月頃から模試の結果を見て併願パターンを組むようにすると良いでしょう。
第一志望に関しては、小学4年生からでも決めてしまって構いません。
早目に第一志望校が決まると、お子様のモチベーションが上がり受験に有利です。
多くの学校を見て、お子様にあった学校を選ぶことが中学受験では重要です。
その際、偏差値だけではなく、学校の雰囲気、通学時間、大学進学実績、校長先生の人柄などを総合的に見ていくことで、新しい発見があるかもしれません。