初めて中学受験をするお子様をお持ちの保護者の方は、いつ何をしたらいいのか悩まれるのではないでしょうか。
また、「塾には通わせているが成績が上がらなくて不安だ」ですとか、「このままでは志望校の合格ラインまで届かないのでは」といった悩みがあったりもしませんか。
このブログでは中学受験をするお子様をお持ちの保護者の方に向け、参考になる記事を書いております。
今回の記事は小学6年生の1年間で買っておいた方がよい本やテキストについて、月別に紹介をしております。
そして、その本の使い方や詳しい内容について別の記事で説明しておりますので、そのリンクも貼ってあります。
多くの記事を書いておりますので、少しでも参考になれば幸いです。
新小6になった2月
塾では2月から新小6のカリキュラムがスタートします。
受験学年になったという気持ちの変化を大切にしたいものです。
そこで、チャンスを活かすために1年間使えるテキストを準備し、2月から開始してみましょう。
具体的には、毎日コツコツ続けていく「漢字と計算」がおすすめです。
- 漢字や語彙問題を効率よく勉強できます
- 1年間を通して繰り返し練習することが大切です
- 単元がまとまっているので好きなところから始められます
- 1日1ページといったきまりを作って毎日取り組みましょう
上記2冊は書き込みをしないで、1年間繰り返し練習していくようにしてください。
春休み前の3月
春休みは春期講習があります。
春期講習は2月から学習した内容の復習と先取り学習がメインの塾が多いです。
そこで、5年生の内容の復習を自分ですることで、周りに差をつけることができます。
手持ちの5年生のテキストを使ってもいいですが、もし書き込みをしていて使えない場合は、
- まんべんなく国語の復習をすることが可能です
- レベル別に出題されているので必要な部分だけ取り組んでもよいでしょう
- まんべんなく算数の復習をすることが可能です
- レベル別、分野別に出題されているので苦手分野だけ取り組むことも可能です
上記のようなテキスト準備して、春休み中にやりきるようにしましょう。
また、5年生の後半に学習した「歴史」を苦手にしてしまったお子様は、小学6年生の春休み中に流れの確認をすることが大切です。
詳しくは「【コラム】歴史漫画で社会の偏差値を10上げたKくん」こちらの記事で説明しております。
4月から本格的に学校選びを
4月になると最新年度の「学校案内」が発売されます。
ある程度志望校は決まっていると思いますが、最新年度の学校情報で新しい情報の確認をしましょう。
併願校を探していない方は、そろそろ学校選びを始めるようにしてください。
- 毎年4月に発売される学校案内です
- 大手模試3社の偏差値データを確認することができます
5月は更に細かく学校を見る
5月になると多くの学校案内が発売されます。
それぞれ特徴が違うので2冊程度が準備しておきたいものです。
また、お通いの塾で受けている模試の偏差値が出ているものを準備しておくとよいでしょう。
4月に調べた学校を違う学校案内を使って調べ直してみると、新しい発見があるかもしれません。
関連記事>>【中学受験】2024年度用の学校案内(ガイドブック)4冊の紹介
社会の統計関係は6月に発売
6月になると入試で出題される社会の統計資料に関する本が発売されます。
これは以前からお伝えしておりますが、社会の統計資料は最新年度のものを利用して覚えることが重要です。
下記の記事で重要な統計資料の本を何冊か紹介しております。
さらに、覚えるべき項目についても書いておきました。
一度確認をしていただければと思います。
関連記事>>【中学受験】社会の入試問題で使われる統計資料は「日本国勢図会」が多い
過去問を準備し始める7月
最新年度の過去問をそろえ始めるのは7月になってからで十分です。
というのも、早く購入してしまうとついつい問題を見てしまうからです。
それにはっきりと受験校が決まってないうちに買っても無駄になってしまう可能性があるからです。
首都圏の私立中学校の過去問は、
東京学参と声の教育社から発売されています。
どちらも収録されている問題は同じですが、回数が違ったり体裁が違ったりします。
お子様と体裁を確認し、使いやすい方を選べば問題ありません。
ただ、使っているうちに慣れが出てくるので、全ての志望校の過去問をどちらかにそろえることをおすすめします。
8月は知識の総復習を
夏休みは長い時間を確保できる最後のチャンスです。
受験生にとっては一気に成績を伸ばすことができるチャンスでもあります。
特に中学受験をされるお子様の場合、知識事項の総復習をすることで2学期からの模試で一気に点数を伸ばすことができたりもします。
塾講師だった頃、小学6年生の夏期講習では毎日知識事項(国語)のテストを実施していました。
夏期講習が終わり国語の成績が安定した生徒が増えたのを覚えています。
さらに国語が苦手だった男子生徒が知識事項が多く出題される学校に合格したのを鮮明に覚えています。
したがって、8月は知識事項の総復習に時間をかけてみてください。
- 繰り返しを徹底することで力がつきます
- ことわざ・語句・文法は国語の得点源となります
弱点補強をする9月
9月から大きな模試を受けていくことになります。
1学期までに新出単元の学習は終了しているので、本当の実力を試す模試となります。
どの模試であっても志望校判定が出てくるので、そちらが気になってしまうかもしれません。
しかし、できなかった問題の直しをすることの方が重要です。
模試で出た問題と同じような傾向の問題が本番の入試に出題されたということが多くあります。
最終的な志望校の過去問をそろえる10月
夏休み前に何冊か過去問を購入したという方もいることでしょう。
しかし、全ての併願校の過去問をそろえてはないことでしょう。
9月の模試の結果を見ながらだんだんと併願校を決めていく時期となりました。
併願校であっても過去問をやっておかないと時間配分が上手くいかなかったり、当日緊張から実力が出せなかったりしてしまうものです。
併願校につきましては、こちらの記事(平均受験校数は何校?併願校選びが重要な中学受験の話)で詳しく説明しております。
11月に時事問題集が発売される
11月になると「時事問題集」が発売されます。
その年にあった大きな出来事を切り口に社会や理科の問題が出題されたりします。(翌年の出来事が切り口になる場合もあり)
社会の出題で的を当てるのが一番簡単なのが時事問題関係です。
大手塾各社から発売される時事問題集について、こちらの記事(【中学受験】11月から始める2023年度入試の時事問題対策)でまとめています。
中学入試に向けた最後の新出内容ですので、気持ちを引き締めて頑張って欲しいと思います。
12月は理社の最終チェック
「理社は暗記科目だから頑張ろう!」と最後に応援してあげて欲しいと思います。
今までに学習した理社の全単元のチェックをしていきましょう。
おすすめのテキストは、
上記の2冊です。
今までに学習したことをしっかり覚えているかを確認し、忘れていることをもう一度覚え直すようにしましょう。
1月も理社の復習は効果的ですよ。
1月は今までの復習に力を入れよう
1月は新しいテキストに取り組むのではなく、今までやってきたことの復習に時間をかけるようにしましょう。
気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、こつこつ努力することが最後の成功につながります。
今までやってきたことの抜けをなくすよう繰り返し取り組んでいくことが大切です。
理社や漢字などの暗記分野は覚えたことが出れば得点を取ることができます。
「あ~、やったんだけど何だったっけ」と本番でならないようにしたいものです。
暗記分野がメインでかまいませんが、算数や国語の読解も計画的に取り入れていく必要があります。
全くやらないと勘が鈍ってしまいます。
合格を勝ち取れるよう最後の最後まで頑張りましょう!
まとめ
小学6年生の1年間であったら便利な本やテキストを月別に紹介してきました。
塾で使っているテキストをメイン教材とし、サブテキストは市販のもので補うと効果的です。
他にも中学受験に向け、「学校案内」や「過去問」を準備する必要があります。
準備しようと焦ってみたものの、まだ最新年度のものが発売されてなく旧年度のものを購入してしまったということがないよう注意をしてください。
今まで多くの受験生を指導してきた経験から、月別に必要な本やテキストをまとめてあるので、毎月月初に確認をしてみてください。
みなさんの中学受験が成功することを望んでおります。