小・中学生が受けることの出来る資格試験は「英検」「漢検」の他に「数検」もあります。
「数検」は「英検」や「漢検」ほど聞いたことがないと思います。
では、「数検」は受験に役立つのでしょうか?
今回は数検について見ていこうと思います。
数検の級について
数検も英検・漢検と同じく学年により級が分かれています。
中学1年生であれば、5級
中学2年生であれば、4級
中学3年生であれば、3級
このあたりが目安となります。ただ、各級とも当該学年全ての問題が出題されるので、早い時期に受けるのであれば予習しておく必要があります。また、事前に数検の対策をしておくことで合格の可能性が高くなります。
では、数検のための対策で何をすれば良いかといいますと、英検や漢検と同じく過去問を解くことです。過去問を解くことにより問題傾向に慣れることが出来、時間配分を掴むことが出来ます。
数検は中学受験・高校受験に有利なのか?
数検は受験に有利なのかと言いますと、正直なところそれほど有利ではありません。特に中学受験においては殆どメリットがないと思った方が良いでしょう。
また、高校入試の推薦基準の緩和などを考えても「英検」や「漢検」の方が有利に働くと思います。したがって、数検は「数学が好きだから受ける」といった場合以外はあまり受ける必要性はないと思われます。
お子様が自分から受けると言った場合はモチベーションアップのために受験しても良いかと思います。
[blogcard url=”https://jyuku-erabi.net/archives/109″]
中学3年生の時に準2級に受かったTくんの場合
教え子で中学3年生の時に準2級に受かったTくんがいます。県立高校を志望しており、時間的にも余裕があったので、高校1年生の数学の勉強を始めていました。もともと数学が好きだった生徒だったので、自分から高校1年生の勉強を始めたのですが、2ヶ月ほど勉強して数検準2級にチャレンジ。
見事合格を果たしました。
高校受験も希望する県立高校合格。高校生になってから、数学は優秀な成績を収めています。
高校受験の勉強で余裕があるのであれば、数検準2級の受験はその後の勉強にプラスに働くと思います。しかし、高校受験の勉強が疎かになり、志望校合格ができないのであれば、本末転倒になってしまいます。したがって、お子様の現在の様子、志望校のレベルなどを考えて受験するかを決めることをおすすめします。個人的には無理して受ける必要はないと考えます。
最後に
なるべく子供の受験を有利に進めたいと思われる保護者の方は多いと思います。その気持は良く分かりますが、何でもかんでも受ければ良いというものでもありません。保護者の方が色々と調べ、お子様に合った資格試験にチャレンジしていくことが大切です。
高校受験では「英検」や「漢検」の資格を持っていると推薦基準が緩和されることがありますので、積極的に受験をしていく必要があります。しかし、無理強いをして受けさせてもなかなか受かるものでもありません。お子様になぜ「英検」「漢検」「数検」を受験するのかを説明する必要があります。
「漢検」などは国語の漢字テストの役にも立ちます。しかし、数検はなかなか活用する機会がないのが現状です。無理して時間かけるのであれば、定期テストの勉強や入試に向けた勉強をした方が効率的だと思います。
もちろんお子様が自分からやる気になっているのであれば、数検の受験もありだと思います。お子様の様子を見ながら数件については考えるようにしてみてはいかがでしょうか。