学校の定期テストでは高得点が取れているのに、公開模試などになると偏差値が低いお子様がいます。
これは範囲がしっかりと決まっている定期テストの勉強に慣れていて、試験が終わると忘れてしまっていることが原因だと思います。
また、広い試験範囲になると、覚えてはいてもどの公式を使っていいのか分からなくなっている可能性があります。
この場合、練習量を増やすと得点を上げることが可能だと考えます。
入試までに時間があれば練習量を増やすようにしましょう。
入試までに時間がない場合は、内申点を上手く利用した高校受験を検討すると良いでしょう。
関連記事>>【2019年度】高校入試の志望校選びを始めましょう
私立高校の推薦基準
多くの私立高校では推薦入試を実施しています。
各学校により「推薦基準」が定められているので事前にしっかりと調べる必要がります。
東京都の私立高校の推薦基準をいくつか調べてみました。
法政大学中学高等学校
推薦基準:9科38以上(2以下がないこと)
推薦入試であっても倍率が2倍以上で、落ちることもあります。
中央大学附属高等学校
推薦基準:9科目に2以下がないこと
推薦の基準が2以下がないことだけですので、やはり倍率は2倍以上あります。
國學院久我山高等学校
推薦基準:5科目22以上(9科目に2以下がないこと)
推薦入試であっても倍率が2倍以上あります。
日本大学櫻丘
推薦基準:5科目20以上もしくは3科目12以上かつ9科目35以上
(どちらも9科目に2以下がないこと)
推薦入試ですと倍率1倍となっています。
他の高校もホームページで調べると推薦基準が出ていたりします。
推薦基準を見る際に、合わせて倍率も見ておくことを忘れないようにしましょう。
推薦で受けるので合格すると思っていても、倍率が2倍となっていると半分は不合格となります。
一般入試の前にモチベイションが下がってしまうこともあるので、情報取集と受ける際の割り切りも大切となって来ます。
上記の中で日本大学櫻丘は偏差値60前後の高校ですので、内申点は良いが模試で点数が取れないお子様には向いていると思います。
このような学校を見つけることで推薦入試を有効活用することが出来ます。
※推薦基準は年度によって変わることがあります。事前に学校に問い合わせをするようにして下さい。
※欠席日数などの基準もありますが、ここでは省略しております。
※2017年5月現在の情報です。
併願優遇措置のある学校
私立高校によっては「併願優遇措置」ある学校もあります。
これは国公立高校を受ける生徒に対し、基準を超えた場合に加点措置をしてくれる制度です。
この併願優遇をもらっての受験か、普通に一般で受験するかによって合否が大きく変わってくる場合がありますので、注意が必要です。
併願優遇措置の基準に達しない場合、他の私立高校に志望校を変えた方が良い場合も多々あります。
その場合、もともと併願優遇措置のない同じくらいの偏差値の学校を選ぶことが大切です。
日大櫻丘高等学校
併願優遇基準:5科22以上(9科目に2以下がないこと)
加点による優遇措置となる
錦城高等学校
併願優遇措置:学校への問い合わせ
(ネット上には詳細が出ているページもありました)
加点による優遇措置となる
※基準は年度によって変わることがあります。事前に学校に問い合わせをするようにして下さい。
※欠席日数などの基準もありますが、ここでは省略しております。
※2017年5月現在の情報です。
他にも多くの学校で併願優遇措置を実施しています。
東京都の私立高校を受験する場合は、情報入手が不可欠です。
有利に受験を進められるよう事前に情報を入手しておきましょう。
- これ1冊で推薦基準や優遇措置が分かります
- 中1〜2のうちから目標を定めるのにも最適です
埼玉県の私立高校
東京都の私立高校を受験する前に、埼玉県の私立高校を受験する生徒も多くいます。
理由は、試験日程が早いことと、模試の結果を見てくれるからです。
模試の結果を見てくれる事前相談は、新聞で問題に取り上げられたことがあるので、今後も継続していくかは分かりません。
それでも東京都の私立高校を受験する前に、慣らしをしておけるというメリットは大きいと考えます。
埼玉県の私立高校を受験する場合、合格したら通ってもいい学校、合格を勝ち取る学校と受験の目的で学校選びが変わってくると思います。
事前に学校情報をしっかりと収集しておくことが重要です。
まとめ
内申点は取れているが、偏差値が取れないお子様は推薦入試や優遇措置の利用を積極的に活用すると高校受験が上手くいきます。
都立高校を志望している場合、内申点が取れているということは非常に有利な立場にいます。
ただ、上位都立高校の場合、当日の得点の比率の方が高くなっておりますので、志望校の基準に達するよう勉強量を増やす必要があります。
私立高校の数が多い東京で高校受験をする場合、勉強と合わせて情報収集をしっかりと行うことが大切です。