地域によっては公立高校の方が圧倒的に大学進学実績が良い場合があります。
しかし、首都圏では私立高校の大学進学実績の方が公立高校よりも良かったりします。
最近は都立高校の大学進学実績も復活傾向にあり、東京にお住まいの方でも私立高校にするか公立高校にするかで悩むことがあります。
今回は公立高校と私立高校の大学進学実績を踏まえて、高校受験の学校選びについて考えてみたいと思います。
結論から言いますと、進学を希望する大学によって公立高校にするか私立高校にするかを選択するのが良いと思います。
それでは詳しくみていきます。
大学付属高校
エスカレーター式で大学に進学できる点が大きなメリットです。
早慶をはじめ、GMARCHの付属校など人気が高い学校が多くあります。
人気の高い早慶・GMARCHの付属校ですが、もし理系の大学に進学したいと考えている場合は注意が必要です。
特に医学部への進学を希望している場合は付属校は避けた方が無難です。
医学部だけでなく、理工学部などの学部への進学を希望している場合も付属校からの進学率はあまり良くありません。
逆に文系の学部を希望している場合、付属校からは簡単に進学することが出来ます。
また、大学受験の勉強だけでなく、部活や趣味に打ち込みたいのであれば付属校はおすすめです。
これらの付属校の場合、ほぼ全ての学校が3科目入試となっているので、科目を絞った勉強をすることが効率的です。
最終学歴となる大学を高校入試の時点で選ぶことになるので、将来のことをしっかりと考え、悔いのない学校選びを検討する必要があります。
大学付属校について調べるのであれば、下記の本が参考になるかと思います。
- 内部進学の基準を確認しておくことが大切です
- 大学入試改革の仕組みを知っておきましょう
進学校
国公立大学への進学を希望していたり、理系学部への進学を希望していたりする場合は迷わず進学校を選ぶべきです。
最近は都立高校の大学進学実績も良くなってきていますので、日比谷高校をはじめとする都立上位校も選択肢に入れて考えると良いでしょう。
その場合、5科目の勉強をする必要があるのと、内申点を意識して副教科の勉強もしっかりとする必要があります。
内申点を稼ぐ方法
内申点を上げるためには定期テストで高得点を取ることが最も重要です。
しかし、最近の内申点のつけ方は定期テストの得点だけではないので、その他の部分も努力する必要があります。
実際に定期テストで85点以上取っていて「3」がついてきた生徒もいます。
下の記事で「内申点を稼ぐ方法」について書いておりますので、参考にしてみて下さい。
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都内在住の受験生の併願パターンとしては、埼玉・千葉の私立進学校を1つ、都内の私立進学校を1つ、都立を1つといった形で考えることが出来ます。
内申点が取れていない場合は押さえとなる私立高校をもう1つ入れておくと安心出来ます。
逆に内申点が取れている場合は、私立高校の併願優遇措置を利用すると便利です。
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進学校の場合、入学したその日から大学受験に向けた勉強を始めるようにしましょう。
高校受験と違い、大学受験は全国区での争いとなります。
また、科目数も多くなり内容も難しくなるので、ついて行けなくなってからでは取り戻すのが大変です。
公立高校と私立高校
大学付属校ですと、選択は私立高校一択になるかと思います。
進学校の場合、公立高校と私立高校かで悩むことがあります。
地域によっては「公立高校の方が断然進学実績が良い」という場合もあり、この場合は公立高校を目指すことになります。
しかし、首都圏の場合は中堅の私立高校の方が公立の二番手校よりも進学実績が良い場合があります。
この場合、公立高校にするのか、私立高校にするのかで悩むことがあります。
お子様が自分で勉強することが出来るのであれば、公立高校が良いと思います。
高校生なってすぐではないにしろ、塾や予備校に通うようになると、学校以外に費用がかかってくるからです。
逆に、お子様が自分で勉強することが出来ないのであれば、私立高校の方が良いと思います。
一般的に、私立高校の方が面倒見が良いことが多くあります。
したがって、塾や予備校に通わず、学校だけで大学受験を目指すことが出来たりもします。
お子様の性格に合わせて、公立高校にするか、私立高校にするかを考えてみると良いでしょう。
最後に
公立高校と私立高校で悩んだ場合、将来の進学・就職を考えることが大切です。
理系学部を希望している場合、公立高校や私立高校の進学校を選ぶのが良いでしょう。
文系学部を希望していて、高校時代は部活など勉強以外のことにも取り組みたいと希望している場合は、大学付属の私立高校を選ぶのが良いでしょう。
また、最終学歴を考えることも大切になってきます。
早慶やGMARCHの付属校を狙っていく学力がある場合、進学校でも上位の高校を選ぶことが出来ると思います。
今後の人生に影響して来る選択ですので、焦らずじっくりと検討するようにして下さい。
- 首都圏の高校の情報収集に役立ちます
- W合格もぎの偏差値を使用しています
お子様は大学のことまで分かっていないことが多々あります。
保護者の方から見て、将来お子様がどういった道に進むと幸せになるのかを考えてあげる必要があります。
高校受験も本人任せにせず、一緒に学校選びをしてあげるようにしましょう。