中学受験の場合、志望校選びは保護者の方が最初にし、その後でお子様に学校を紹介していくというケースが多いです。
では、高校受験の場合はどうでしょうか?
ご家庭の方針により違いはありますが、お子様が自分で決めるパターンと保護者の方が決めるパターンに分かれます。
高校選びをお子様がする場合と、保護者の方がする場合のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
お子様が志望校を選ぶ場合
お子様が自分で志望校を選ぶ場合、判断基準となるのは、「仲の良い友だちと同じ学校」というケースが多いです。
この場合、同じくらいの学力であれば問題ありませんが、そうでない場合、自分の学力に合っていない学校に進学することになってしまいます。
高校に入学すると新しい友だちが出来ます。
中学校時代に仲の良かった友だちと同じ高校に進学しても、クラスが違ってしまい、だんだんと新しい友だちと一緒にいる時間が長くなることも多々あります。
したがって、「友だちの◯◯と同じ高校に行く」という理由だけで高校選びをするのは避けた方が良いかと思います。
お子様が志望校を選ぶ場合のメリット
お子様が志望校を選ぶ場合のメリットは、「モチベーションが高まる」ということです。
自分で行きたいと思った学校を目指すことにより、モチベーションが高まること多いです。
特に、その高校に行きたい理由がはっきりとしている場合は、最後まで頑張りが続くでしょう。
少しくらい現在の偏差値よりも高い学校であっても、問題ありません。
保護者の方も一緒に応援してあげることが大切です。
ただ、併願校もしっかりと考えておく必要があります。
お子様が志望校を選ぶ場合のデメリット
お子様が志望校を選ぶ場合のデメリットは、「学校を調べきれない」ということです。
上にも書きましたが、友だちと同じ学校に行くと決めた場合、学校のことを調べていなかったりもします。
また、首都圏で高校受験をする場合、公立高校の他に私立高校がたくさんあり、お子様だけで調べるには限界があります。
特に大学進学率などについては、お子様が興味がなかったりすると調べなかったりもします。
大学付属校であっても、内部進学に関する決まりがありますので、入学前に確認をしておく必要があります。
関連記事>>大学付属校の内部進学率について考えてみると
保護者の方が志望校選びをする場合
保護者の方が志望校選びをする場合、大学進学率を見ることが多くなるのではないでしょうか。
塾講師をしていた当時、私も最初に大学進学率を見ることが多かったです。
ただ、実際に高校に3年間通うのはお子様ですので、しっかりと話し合いをすることが大切です。
保護者の方が志望校選びをする場合のメリット
保護者の方が志望校選びをする場合のメリットは、高校卒業後の大学進学のことを調べているので、有利に働くことです。
付属校であれば、内部進学で大学へ進学することが出来ることもあります。
他にも、指定校推薦がどの程度あるかなども調べておくと、大学進学の際に有利になると思います。
したがって、お子様が志望校選びをするよりも、将来的なことを考えた学校選びが出来ると思います。
保護者の方が志望校選びをする場合のデメリット
保護者の方が志望校選びをする場合のデメリットは、お子様のモチベーションが高まらない場合があることです。
特に、保護者の方が選んだ学校を無理強いすると、お子様は反発することがあります。
したがって、大学進学率などを調べた後で、お子様としっかりと話し合いをする必要があります。
その際、大学の進学率だけを説明するのではなく、お子様が興味を持ちそうな部分についても話をするようにしましょう。
まとめ
中学受験と違い、高校受験は保護者の方だけで志望校選びをするのは難しいと思います。
しかし、お子様だけで志望校選びをするのも難しいと思います。
そのため、中学受験以上にご家庭での話し合いが重要となってきます。
最終的に志望校を決定するのは、中学3年生の2学期になると思います。
その前に、お子様と保護者の方とで、高校について話し合いの場を設けるようにして下さい。
できれば併願校についても、しっかりと話しをして決めると良いでしょう。