国語が苦手なお子様は得点源になる分野を作ることが大切です。
点数が取れるようになると、科目に対する苦手意識がなくなるので、進んで勉強をするようになり、更に点数が取れるようになります。
国語の文法と聞くと「難しそう」という印象を受けるかもしれません。
確かに複雑な問題もあります。
しかし、基本的なことを覚えてしまえば、その知識を使って解くことが出来るようになります。
また基本事項を覚えることにより、確実に得点を稼ぐことが出来るようになります。
今回は国語の文法について見ていきたいと思います。
中学校で習う国語の文法
現在の教科書では、中学1年生の時に「文節・単語」「品詞」の学習をします。
ここに問題があり、それぞれの品詞を詳しく勉強しないと単語に分ける際、どうしても間違えが出てしまいます。
塾用の教材の解答・解説に「今はある程度『勘』で解きましょう」と書いてあったのを見て笑ってしまいました。
それくらい中学1年生の時に単語に分けることは難しい作業となります。
文法の習い初めが難しいので、苦手意識を持ってしまうお子様が多くいます。
ただ、品詞の勉強をしっかりすると間違いなく単語に分けることが出来るようになります。
したがって、最初のうちは出来なくて当たり前と割り切って、苦手意識を持たないようにすることが大切です。
用言の活用を覚えることが大切
品詞の中でも特に用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用を覚えることが大切です。
用言の活用を覚えておくと、多くの問題が解けるようになります。
形容詞と形容動詞は学校で習う活用表で問題ありませんが、動詞は先生によって教え方が違います。
動詞の活用語尾を覚えるのではなく、続く言葉を覚えるようにすると問題が解きやすくなります。
「未然形」に続く言葉:「ない・う・よう・れる・られる・せる・させる」など
「連用形」に続く言葉:「ます・た・だ・て・で・、・用言」など
「終止形」に続く言葉:「。・と」など
「連体形」に続く言葉:「こと・とき・ので・体言」など
「仮定形」に続く言葉:「ば」
「終止形」に続く言葉:「。・!」(意味で考える)
大手進学塾でも動詞に続く言葉を覚えさせる指導をしていることが多いです。
動詞の活用を見分ける方法をしっかりとマスターすることで、その後の文法の理解度が変わってきます。
連体詞と副詞
連体詞は体言だけを修飾する品詞です。
ただ、試験に出る連体詞はある程度限られているので、覚えてしまうと良いでしょう。
覚えておきたい連体詞
「この・その・あの・どの」
「大きな・小さな・おかしな・いろんな」
「あらゆる・いわゆる・去る(去る◯月◯日)・きたる・ある(ある日)」
「たいした・とんだ」
「わが」
問題は副詞です。
こちらは数が多く覚えることはできません。
主に用言を修飾するので、中には体言を修飾する場合もあります。
「呼応の副詞」という、下に決まった言葉を導き出すタイプの副詞もあるので注意が必要です。
呼応の副詞の例
まるで〜ような
決して〜ない
もし〜なら(たら)
上の赤の部分が呼応の副詞です。(他にも沢山あります。。。)
この副詞をクリアすることが文法の学習の一つの山です。
まずは名詞・動詞・形容詞・形容動詞をしっかりと覚え、次に連体詞を覚えようにすると、副詞の見分けが楽になります。
助詞と助動詞が最大の難関
国語の文法を勉強する上で一番の難関が助詞と助動詞です。
特に助詞は難しいと思います。
まずは助動詞をしっかりと覚えることが攻略のコツです。
助動詞を覚えてから、助詞に取り掛かるようにしましょう。
公立高校を志望している場合は、助詞と助動詞の見分けがつけば問題ないでしょう。
難関私立高校を志望している場合は、詳しく勉強する必要があります。
国語の文法を覚えることにより、高校受験で確実に点数が取れる問題が増えます。
実際に教えていた生徒で、毎回文法問題で正解する生徒がいました。
国語が苦手な生徒でしたが、文法ができるようになってから国語全体の点数も上がってきました。
確実に点数が取れる分野なので、今からぜひ頑張ってみることをおすすめします。
国語の文法のおすすめ問題集
◆難関校を志望校としている人へ
- 解説が詳しいです
- 教科書以上の内容も出ています
◆基礎から文法を勉強したい人へ
- 基礎から学ぶことが出来ます
- ドリル式で書き込むことが出来るので便利です
最後に|文法を得点源にすると
国語が苦手な人は得意分野を作ることが大切です。
文法は覚えてしまえば問題が解けるようになります。
そうすると国語全体の得点が上がってきますので、国語に対する苦手意識がなくなっていきます。
苦手意識がなくなると国語の勉強を後回しにしなくなるのではないでしょうか。
勉強をすれば更に国語の得点が上がっていくことでしょう。
文法以外にも国語で得点が取りやすい分野があります。それは「古文」です。
古文も得意分野にしやすいですので、ぜひ頑張ってみて下さい。