近年増えている記述問題で部分点はもらえるの?
漢字のトメ・ハネはどれくらい見られるの?
算数の途中式で部分点はもらえるの?
初めての中学受験の場合、採点基準が分からなくて不安になることがあるのではないでしょうか。
採点基準を確認しておくことで、損をするケースが減ります。
この機会に一度確認をして、お子様に伝えておくようにしましょう。
国語の採点基準
中学入試の国語の問題では、多くの学校で記述問題が出題されています。
記述問題の出題形式としては、
- 自分の考えを書く問題
- 文中の語句を使って書く問題
上記の2パターンが多くなっています。
それでは記述問題で部分点はもらえるのでしょうか。
多くの学校で部分点が設定されています。
学校説明会や入試説明会などに参加すると、部分点についての話があったりします。
事前に確認するのが一番ですが、部分点があるという前提で空欄を作らないようお子様に伝えておくことが大切です。
模試の記述問題で練習しておく
公開模試の国語でも記述問題が出題されます。
実は意外と部分点がもらえるので空欄にしてしまっては勿体無いです。
一度部分点を取ったことがあるお子様は、次から空欄にすることが減ります。
そのため、模試の記述問題は必ず埋めることが重要になってきます。
漢字のトメ・ハネ
漢字のトメ・ハネは漢字問題では減点の可能性があります。
ただ記述問題であっても極端にバランスが悪かったりすると減点されてしまうことがあるので、普段から丁寧に書くようにしましょう。
また、書き抜き問題の場合は、一字でも間違えるとバツになってしまうので、写し間違えのないように注意して下さい。
ちょっとしたミスでの減点は本当に勿体無いです。
字数指定のある問題の許容範囲
- 30字以内で答えなさい
- 15字以上20字以内で答えなさい
記述問題では字数の条件があったりします。
「8割以上は書きましょう」と言われることが多いのですが、どうするのが良いのでしょうか。
例えば「30字以内で答えなさい」という問題で30字の8割と言うと24字になります。
もし模範解答が24字だったとすると、問題では「25字以内で答えなさい」となっているのではないでしょうか。
そのため8割書いたから大丈夫とは一概には言えません。(60字以内の8割は48字となり、12字も余ることはないと思います)
問題作成者の意図を考えることが重要になってきます。
また、「15字以上20字以内で答えなさい」というような指定がある場合、字数が足りなかったり、字数を超えたりすると最低でも減点となります。(厳しい場合はバツになります)
指定の字数を守ることを意識しましょう。
※最後のマスに「文字」と「。(句点)」を書くと1字オーバーしてしまうので、国語の読解問題の時は注意が必要です。
算数の採点基準
- 「途中式」や「考え方」が合っていれば部分点はもらえるの?
- 単位を抜かしたり、重複して書いた場合はどうなるの?
「途中式」や「考え方」が合っていた場合
算数では、「途中式」を書いたり「考え方」を書いたりする問題を出題する学校が増えています。
公開模試でも「考え方」を書く欄がある問題が出題されたりもします。
では、「途中式」や「考え方」を書くことで部分点はもらえるのでしょうか。
こちらも学校説明会や入試説明会などに参加すると、部分点についての話があったりします。
多くの学校で答えが間違っていても、「途中式」や「考え方」が合っていれば部分点をもらうことが出来ます。
また、公開模試でも「考え方」と「答え」で別々に配点があります。
そのため、「途中式」や「考え方」の欄を空欄にすることは避けるようにしましょう。
単位を抜かしたり重複して書いたりした場合
単位を抜かしり、重複して書いたりした場合、減点であったりバツになったりする可能性が高くなります。
普段から単位のつけ忘れに注意したり、解答欄に単位が書かれているのに重複して書いたりしないように注意することが大切です。
社会の採点基準
社会の問題でも記述式のものが増えています。
また、用語を答えさせる問題での漢字指定も増えています。
記述式の問題は国語と同じで指定字数に注意をするようにしましょう。
漢字については、人名・地名・出来事などの用語を書けるようにしておきましょう。(日本国憲法の用語も注意です)
特に都道府県は必ず漢字で書けるようにしましょう。
記述式の問題は多くの学校で部分点を設定しています。
逆に漢字のミスなどでの減点も設定されていたりします。
記述式の問題でも漢字のミスに注意して下さい。(誤字脱字にも注意です)
入試説明会で漢字指定についての説明をしていたりするので、確認しておくことをおすすめいたします。おすすめいたします。
理科の採点基準
理科の問題でも途中式や考え方を答えさせる問題が多く出題されています。
途中式や考え方を書かせる問題では多くの学校で部分点が設定されています。
そのため空欄にすることがないようにしましょう。
理科の場合、単位がつく問題も出題されますが、解答用紙に単位が印刷されていることが多いでしょう。
二重単位にならないよう注意して下さい。
また、語句の漢字間違いはバツもしくは減点となるケースが多くなっています。
社会同様、語句の漢字に注意をしましょう。
まとめ
採点基準を知っておくことで損を防ぐことが出来ます。
損というと、雑な字も注意が必要です。
大抵の場合、複数の採点者で答案を確認し、マルにするのか罰にするのか、それとも
原点にするのかを決めます。
分かっていた問題で減点されてしまうのは非常に勿体無いです。
字が雑なお子様は少し丁寧に書くよう心がけて下さい。
ミスをなくすことで、合格を勝ち取りましょう。