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【中学受験】お父様が出しゃばりすぎて失敗した例

中学受験に向けて頑張っているご家庭では、お父様の関わり方が重要になってきます。

今回はお父様が出しゃばりすぎて失敗した例を2つ見ていきましょう。

以前に実際に指導していた生徒のお父様です。

面談のときにお話させていただいたのですが、最後まで変わることはありませんでした。

結果はお子様にとって最悪のものとなってしまいました。

受験経験者のTくんのお父様

Tくんのお父様は中学受験経験者でした。

中高一貫に進み、優秀な大学を卒業し、大手企業のチーフマネージャーをされていました。

普段からお子様の勉強について関心が高く、科目ごとにどんな勉強をするのが良いかという質問がちょくちょくありました。

各科目の担当講師が説明をし、納得してもらうまで話をしていました。

小学6年生になり、大きな模試を毎月受けてもらうよう説明をしたのですが、

「毎月は受ける必要がない。なぜなら、一カ月で成績が大きく変わることがないから。」

といったように、だんだんと独自路線を進むようになってきました。

塾から宿題を出しても、今のうちの子には

「算数の基本問題をやらせる必要がある。」

といったようにお子様のカリキュラムを独自に作成してしまったりもしました。

お子様も、

「僕は宿題はやらず、算数の基本問題だけをやればいいとお父さんが言ってるんだ」

といったように周りに悪影響を及ぼすようになっていました。

志望校選び

小学6年生の夏前に行った面談で、

「偏差値60以下の学校は受験させない!」

という話がありました。

事前に慣れるために受験をすすめても、

「行くことがない学校なので受けません」

といった返答です。

その当時のTくんの偏差値は50くらいでしたので、受験までに相当頑張って上げないと厳しい結果が予想されました。

受験直前期

塾で作成した過去問演習の予定も完全に無視され、独自に過去問を進めていました。

年度によって難易度に違いはありますが、自宅でやった過去問の点数と、塾でやった過去問の点数に大きな隔たりがあります。(自宅60~70点 塾40~50点)

また、12月の模試の結果は偏差値54。

その結果をもとに面談を行いましたが、お父様は

「志望校の変更はありません」

とのこと。

厳しい受験になりそうだということを再三伝えたのですが。。。

Tくんの受験の結果

Tくんの受験は2月1日からスタートしました。

1月の試し受験も結局することはありませんでした。

2月1日が第一志望の学校です。

結果は2日でますが、お父様から

「受験期間は連絡しないでください」

と言われていたので結果の連絡をまちました。

とうとう2日は連絡が来ず。

5日になっても連絡が来ず、電話をしてみると、

「全部不合格でした」

とのこと。

予想はしていましたが、厳しい結果となってしまいました。

考えられるお父様の問題点

  • 塾の方針を信じなかった
  • 柔軟な志望校選びをしなかった

塾の講師は多くの受験生を見ているので、その子に合ったアドバイスや勉強法を伝えます。

しかし、お父様は自分の経験だけをもとにお子様に勉強法やカリキュラムを伝えてしまったのです。

また、偏差値60以上の学校にこだわり、その他の学校を研究しなかった点もまずかったです。

偏差値50~55の学校であっても、進学先の大学をしっかり調べていくと価値のある学校を見つけることができたりもします。

塾の講師は学校説明会に行ったり、普段から学校情報を集めているので、お子様にあった学校を紹介してもらうことができたかもしれません。

せっかく塾に通っているのであれば、塾の講師のアドバイスに耳を傾けた方が上手くいく可能性は高いと思います。

関連記事塾なし中学受験をする方法を元塾講師が考える(小4〜小5)

普段は芯が強いが土壇場で志望校変更したGくんのお父様

小学生になった頃から野球をやっていたGくん。

塾に来たのは4年生のときでした。

野球と塾の両立です。

野球の試合が土日にあるため、土日は野球優先の通塾が続きました。

5年生になる前の面談でだんだんと野球との両立が難しくなってくる可能性があることを伝えましたが、お父様から

「野球と受験を両立させる約束を息子としています!」

とのこと。

6年生になって日曜日に模試があったら、さすがに野球ではなく受けてくれるだろうと思っていました。

しかし、6年生になっても野球を続け、模試よりも試合を優先。

1学期中は1回も模試を受けることはありませんでした。

夏休み前の面談で、

「偏差値データがないままの受験は危険です」

と伝えたところ、

「野球の試合がないときだけ受けます」

とのこと。

結局受験までに受けた模試の回数は2回。

受験直前に志望校変更

それでも過去問演習の結果を見ると悪くありません。

2月1日の第一志望校の合格もありそうです。

12月の面談でも

「この調子で最後まで頑張りましょう」

と伝え、冬期講習も一緒に頑張っていきました。

ところが、願書提出の直前になって、

「2月1日の受験校を変更します」

と連絡が来ました。

理由を聞いてみると、

「息子には変更後の学校の方が合っているから」

とのこと。

偏差値はあまり変わりませんが、出題傾向が違うため、今から過去問演習をして対策するのは難しいことを伝えました。

それでも変更した学校に願書を提出してしまいました。。。

Gくんの受験の結果

1月の試し受験は見事合格。

この調子でなんとか2月1日もと思いましたが、結果は不合格。

モチベーションが下がってしまったのか、2月2日、3日と連続で厳しい結果が続き、Gくんの中学受験は終了しました。

1月の試し受験で合格した学校には進学せず、公立中学校に進学。

中学生になっても野球を続けていることをGくんの友人から聞きました。

考えられるお父様の問題点

  • 最後まで受験勉強に専念させなかった
  • 土壇場で志望校を変更した

小学4~5年生のときは他の習い事を続けながらでも勉強についていくことができるかもしれません。

しかし、中学受験をするのであれば最後の1年間は受験勉強に専念した方が良いと考えます。

中学受験はどの科目も小学校の内容とは全く違い、細かい知識が必要となってきます。

何度も繰り返し問題を解くことで解き方をマスターしていきます。

また、どの科目も学習内容の量が多いため、時間がかかります。

土日を野球に取られてしまうと他の生徒に比べて、どうしても勉強時間が短くなってしまいました。

土壇場での志望校変更はお子様のペースを乱すのでやめるべきです。

特に2月1日の第一志望校の変更はおすすめしません。

今まで第一志望校に合格するために頑張ってきたのに、直前に変更されてしまうと一気にモチベーションが下がってしまいます。

どうしても第一志望の学校を変更したいのであれば、9月前までにしておくべきでしょう。

1月の試し受験や2月2日以降の学校であれば、お子様と相談しながら年内までであれば変更しても大丈夫かもしれません。(新たに過去問演習が必要となるため、変更は1校までにしておきましょう)

中学受験のお父様の役目

普段はお仕事で忙しいと思いますので、無理に勉強を教える必要はありません。

塾での様子やテストの結果などをお子様に聞いてあげるだけでも「気にしてくれてるんだ」と安心感を与えることができます。(テストの結果で起こってはダメです)

6年生になると土日に模試や特別授業があったりします。

普段なかなかお子様の中学受験の勉強に関われないお父様は、模試や特別授業の送り迎えをしてあげるのも効果的です。

お母様もゆっくり時間が取れますし、お子様が模試を受けている間や特別授業を受けている間、お父様も時間を自由に使えます。(家族全員にメリットがあります)

中学受験にお父様がどう関わるか下記の記事で詳しく説明しています。

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