中学受験を目指す小学6年生にとって、冬期講習と1月の勉強法は非常に重要になってきます。
志望校の過去問を解いていて、合格点ぎりぎりという方は、あと10点上がる勉強方法を考えるようにしましょう。
4科目受験の方であれば、合計点で10点上げることは冬期講習と1月の勉強でなんとかなります。
10点上げるための無駄のない効率的な勉強法を心がけて下さい。
現状分析の重要性
まずは、志望校の過去問で科目ごとに何点取れるのかを確認して下さい。
例えば、
国語70点
算数60点
社会60点
理科50点
この場合、あと10点で合格点に届くとすると、理科に力を入れながら算数と社会の復習をするのが良いと思います。
国語60点
算数60点
社会25点
理科30点
この場合、社会と理科を中心に、すべての科目で点数が取りやすい問題を中心に復習をするのが良いと思います。
どちらのケースであっても、あと10点上げることは可能だと考えます。
国語のポイント
漢字と知識事項で抜けがないよう復習をしましょう。
受験校にもよりますが、「中学入試 でる順過去問 漢字 合格への2606問 三訂版 (中学入試でる順)」を使って、頻出順に復習をするのが効果的だと思います。
忘れてしまっている漢字や知識を覚え直すことにより、安定して得点が取れるようになります。
次に、読解問題で点数を落としている人は、記述問題が出来ないのか、選択問題が出来ないのかを確認するようにしましょう。
記述問題が出来ていない人は、模範解答を写す作業をしてみましょう。
その際、どの部分に着目をすると、その答えになるのかを確認するようにして下さい。
また、「どのような気持ちかを答えなさい」といった問題の際は、まずは出来事にあたる部分を探してみましょう。
「気持ち」というのは、ある出来事があって出てくるものです。
どのような出来事があったかを見つけると、気持ちが分かるようにもなってきます。
着眼点がずれていないかを、しっかりと確認するようにしてみましょう。
選択問題が出来ていない人は、消去法を心がけるようにして下さい。
4択であれば2つは簡単に消すことが出来る問題が多いと思います。
残った2つの選択肢のうち、しっかりと文章中に書かれている方を選ぶことで正解に辿り着くことが出来ます。
「なんとなく」選ぶことは避けて下さい。
最後に、今からの国語の勉強として、隙間時間で多くの入試問題を読むことをしてみましょう。
問題は解かなくても良いので、多くの文章を読むことが大切です。
理由は、読むスピードが早くなる、同じような内容の文章が出題される可能性があるからです。
移動時間や寝る前を利用して、ぜひ多くの入試問題を読むようにしてみて下さい。
算数のポイント
苦手分野を基本から復習することが効果的です。
というのも、大問の(1)は意外と簡単に解ける問題が多くあるので、基本をしっかりと理解していると点数が取れるようになるからです。
たとえば、食塩水の問題が苦手と思っている人も、基本を復習することにより、(1)は解けるようになると思います。
合格点まであと10点足りない場合、(1)が解けるようになるだけでも大きく影響してきます。
次に、毎日計算問題の練習をするようにして下さい。
少し複雑な計算問題を冬期講習期間、1月中も毎日10題程度解くようにすると、スピードが早くなってきます。
また、いつも間違えてしまう箇所が同じかもしれないということに気がつく可能性もあります。
したがって、途中式をしっかりと書くようにすることが大切です。
計算に関しても、「中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問 三訂版 (中学入試でる順)」を利用するのが効果的だと思います。
頻出順でもいいですし、苦手な計算パターンからでもいいので、毎日取り組むことが重要です。
理科のポイント
理科といっても、4分野(生物・化学・地学・物理)あるので、どこに重点を置くかがポイントです。
もし、生物分野で点数を落としているようでしたら、生物分野を中心に復習をすることが効果的です。
生物分野は覚えることで点数が取れるようになるので、冬期講習・1月からでも間に合います。
化学分野や物理分野で点数を落としている場合、計算の方法を覚えているか確認することが重要です。
計算方法を覚えていないようでしたら、再度確認をするようにしましょう。
そして実際に計算をしてみた結果、どれくらい時間がかかるかを確認することが重要です。
時間がかかり過ぎるときは、計算問題は後に回し、知識問題から取り組むといった順序を考えるようにして下さい。
限られた試験時間内で、なるべく点数を取れる方法を考えることが大切です。
社会のポイント
用語を漢字で書けるかどうかチェックしてみましょう。
せっかく答えが分かっても、漢字を間違えてしまうと点数になりません。
地理の地名、歴史の人名・出来事、公民の法律など、間違えやすいものを確認することが重要です。
例)誤:管原道真→正:菅原道真
例)誤:福沢輪吉→正:福沢諭吉
次に、時事問題について確認をしておくことが大切です。
時事問題集が発売されたのが11月ですので、まだ覚えきれていない可能性があります。
ただ時事問題だけを覚えるのではなく、関連する事柄と一緒に覚えると効果的です。
何冊か時事問題集を購入し、どのテキストにも出ていることから覚えるよにしていきましょう。
関連記事:【中学受験】11月から始める2020年度入試の時事問題対策
最後に、社会でも記述問題が出題されることもあります。
まずは自分で考え、答えを書くようにしましょう。
そして、答え合わせのときに模範解答と比べ、何が足りなかったを確認するようにして下さい。
さらに、答え合わせが終わったら、模範解答を写す作業をすると効果的です。
模範解答を写すことにより、どうやって記述問題の答えを書けばいいのかが分かるようになってくると思います。
1月入試を最大限に活用する
1月中に試し受験をする人も多いのではないでしょうか。
試験の雰囲気に慣れる、合格を取っておくといった理由で受験すると思います。
しかし、それ以上に重要なことがあるのに、そのことに気がついていない人が多くいます。
それは、1月入試で出題された問題を、じっくりと確認することです。
試験が終わってホっとする気持ちも分かりますが、1月入試で出題された問題が第一志望校で出題されることもあります。
特に社会の時事問題などは、その年の流行があるので同じ切り口で出題される可能性があります。
そのため、1月入試で出題された問題を家で再度解き直すようにして下さい。
また、出来なかった問題を解き直すことにより、不安が解消されます。
どうしても一人で解けない問題は、1月中に塾の講師に教えてもらうようにしましょう。
最後に、1月入試の結果を知ることにより、受験を自分のことだと感じることが出来るようになります。
1月入試の結果が出てから、第一志望校の受験までは残り僅かですが、最後に気合が入ることは間違いありません。
試し受験であっても、お子様の性格・学力を考えた併願校選び(【中学受験】やってはいけない併願パターン)をしてあげることが大切です。
まとめ
冬期講習と1月の勉強法で、あと10点上げることは可能だと思います。
1科目に絞って10点上げると考えるのではなく、トータルで10点上げるといった方法を考えるようにしましょう。
そうすると、1科目あたり2〜3点上げるだけとなります。
2〜3点であれば、各科目であと1問正解すれば良いことになります。
冬期講習と1月の頑張りが志望校合格に大きく影響してくるので、計画をしっかりと立てて実行するようにして下さい。